りらっくママの日々

りらっくママの日々

2009年09月08日
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今日の日記




「ある女の話:アヤカ21」




「アヤちゃん…」

「ん…?」

「何で俺にチューしたの?」

慌ててタカダくんの顔を見た。
タカダくんも私を見てる。

「え?え?え?いつ?
何の話?」

いきなり話をフられたので、
かなり動揺してしまった。

「ほっぺたに…。」

コイツ…。
起きてたのか…。

「それに、そんな色っぽい格好してるし。
俺のこと誘惑してるの?」

言われてみれば、私はTシャツと下着だけだった。
指摘されたことで恥ずかしくなって布団を体にかける。

「いや、だって、
タカダくんグッスリ寝てたし、
そんな今更女として見てないでしょ~?」

「そんなこと無いよ~。
俺だって男だから、
そんな格好されたらヤバいんだけど。」

「ヤダな、意識しちゃうからやめてよ。」

そんなこと言うから、今更心臓がバクバクしてきた。

「こんなとこせっかく入ったんだから、
やってく?」

「何言ってんの~?
いい!いいって!そんなサービスは!
しなくてオッケー!
体で払わないでいいから~!」

タカダくんが笑ってくれない。
笑ってよ。
ちょっと、冗談だって、
タカダくん、冗談だよね?

タカダくんはじーっと私を見て、
そのまま顔を近づけてきた。

「あはは…。ダメだって。」

私が遮った手を掴んで、
唇が触れた。
キスされてる。
舌が器用に動く。

コイツはマズイ。
気が遠くなりそう。

まさか忘れようとしてこんなことしてる?

拒もうとして手に力を込める。

「待って、待ってよ。
そんなことされたら…
好きになっちゃうと困るから…。」

「何で?」

タカダくんの目が男の目になってる。
唇が首筋を這う。

「好きになってよ、アヤちゃん。
俺のこと。
好きになって…」

マズイ。
マズイってば!
こんなのよく無いよ!

頭の中では、やめさせなきゃいけないって思ってるのに、
タカダくんにこんなことさせちゃいけないって思ってるのに、
体の力がどんどん抜けていく。

こんなバカな…って思いながらも、
流石年上相手に…って思ってる自分がいて、
もうされるがままだった。

体中の血が逆流してるみたいに興奮してるのがわかる。
理性が吹っ飛んだ。
私ってこんなに性欲があったっけ?

心のどこかで、
タカダくんを慰めたい気持ちもあって、
でも、
それを理由にしたいのかもしれない。

タカダくんの体に触れる。
髪を撫でる。
タカダくんが私の体を撫でる。
唇と舌が触れる。

目が私をジッと見ていて、
真剣に私の目を見ていて、
私のことを好きだって勘違いしそうになる。
私も昔から好きだったんじゃないか?って思いそうになる。

ズルイよ、そんなせつない目しないで。
このままだと溶けていってしまいそうだ。

あまり見ないで欲しい。
恥ずかしい。

耐え切れなくて、目をつぶる。
声が漏れる。

体が宙に浮いたみたいに、
心地良くまどろんで、
タカダくんの腕の中にいた。


「ねえ、アヤちゃん…」

腕枕しながら、タカダくんが私の顔を見る。

「何?」

「あんな色っぽい声いつも出すの?」

きゃーっ!
やめてーっ!って、私が枕をぶつける。
タカダくんが笑う。

「もう恥ずかしくて死にたい。」

「それは無いでしょ。
恥ずかしいとこなら、お互い見せ合ったんだから。」

「もう!どうしてそう冷静なのよ。
いちいちハラが立つ~!」

私はタカダくんに背を向ける。

「アヤちゃんて、カワイイんだね。
俺アヤちゃんの体好き。」

「体だけなの?」

「そうだよ。体目当て~。」

タカダくんが後ろから私を抱き締めるので、
胸がキュンとなってしまう。

同時に、
ああ、どうしてこんなことに…
って思う自分もいる。

私もダメ人間だけど、
タカダくんもダメ男じゃん。
不倫はしてるし、こんな、私ともこんな…。
タカダくんって、知らなかったけど、
こんなタラシだったんだ…。
子供の頃から知ってるはずだったのに…。

どう見ても、タカダくんの方が落ち着いてて、
私の方がぎゃーぎゃー騒いでいる気がした。

逃げたい。
この場から逃げ去ってしまいたい。

恥ずかしくてたまらないのに、
このままずっとタカダくんの腕の中にいたいのはなぜだろう?

タカダくんがハラ減ったって言うから、
服を着て出ることにした。
自転車を取ってきて、
ファーストフードに入って食べる。

「性欲が満たされたら食欲が出ちゃった。
人間って、煩悩のカタマリだね。」

美味しそうにハンバーガーを齧りながらタカダくんが言う。

「確かにオマエは煩悩のカタマリだな。」

思ったことがそのまま口に出た。

「えー?俺だけ~?」

タカダくんが冗談みたいにふくれる。

「少しは慰めになったのかしら?」

イヤミっぽく言ってみた。

「うん。かなりね。
ありがとう、アヤちゃん。」

何て邪気の無い笑顔なのだろう?
私は体を張って、彼を慰めてしまったのだろうか?

そのせいなのか、
聞けなかった。

コレは一度限りのことなのかな?
って。

違うの?って無邪気に言われたら、
かなりショックを受けそうだったから。









続きはまた明日

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最終更新日  2009年09月08日 20時01分09秒
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