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2009.06.28
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カテゴリ: 学問
今日は、某学会に出席。学会会場まで自宅からバスで20分。以前は、アメリカからわざわざ出席したりしてましたが、あの頃は大変だった。

本当は昨日から開催されていたんですが、昨日は家庭の事情で欠席。誰も気付くまいと思っていたんですが、今日会った開催校のM先生に「昨日来てませんでしたね」とあっさり指摘され、「何ゆえ?」と思っていると、「受付に名札がずっと置いてあった」とのご指摘。そうか、欠席者の名前は晒されているのか...

今日は若手研究者の方々が歴史的制度論について報告されたのを聞きに行ってきました。最近日本における歴史的制度論研究が広がりつつあるのは、非常によい傾向。今日の報告も非常に興味深いものでした。

いずれも素晴らしい報告でとても勉強になったのですが、1点非常に気になったのは、歴史的制度論を分析に取り入れる必要性が上手く説明されてなかったこと。わざわざ歴史的制度論を使わなくても、合理的選択論だけでも説明可能な事例だったように思えました。

私も歴史的制度論をやっているので、その理論的重要性に否定的な意見は当然持っていませんが、合理的選択論だけで充分説明できる事例ならば、わざわざ歴史を掘り返す必要もないと考えています。2Dでわかる図面なら、あえて3Dにする必要もないのと同じで。

合理的選択論の仮説と矛盾する事例、もしくは合理的制度論では充分に説明できない事例が存在する、だからこそ歴史的制度論の存在意義があるんだと思います。2Dで表現しきれない形状だからこそ、3Dを使うみたいな。

合理的選択論を補完する目的で歴史的制度論を使うのも一つの方法ではありますが、その場合でもそうした補完行為をしなくては、理論的に不都合があるというような必要性を示すべきではと思います。

でないと、歴史的制度論は合理的選択論のオマケみたいな扱いが定着してしまいかねないと危惧しています。

しかし、こうして優秀な若手研究者の方々がこの分野の研究に取り組まれるようになれば、今後が楽しみだなと思います。私も10月の学会で、歴史的制度論について報告する予定なので、負けずに頑張りたいと思います。






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Last updated  2009.06.29 02:04:18
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