Nonsense Fiction

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桜


花宿り

ふるさともとめて はないちもんめ
かってうれしい はないちもんめ
まけてくやしい はないちもんめ

( はは ) を見舞った帰りに寄った城址公園で、懐かしいわらべ唄が聞えてきた。
 薄紅の花びらが舞う中、花見客の喧騒を縫うようにして、高く澄んだ声が耳に届く。
 わたしは、旦那が食べ物を買いに行っていることも忘れ、その唄に誘われるように歩き出した。




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