土曜日曜は、まだ腰痛が続いているのでゆっくり休んでいました。
途中、いろんなことをしてましたがね・・・・基本ベッドの中にいることが多かったんです。
今日は全国高校サッカーの決勝。
昨日やってくれれば・・・ベッドの中で見られたのになあ・・・・・
え?サッカーに興味があったかですって?
特にないけど・・・「青森・山田高校」が決勝進出ですから・・・その学校のFWの2年生・・・成田鷹晃選手(14番)は・・・むつ市立田名部中学校の出身です。
《歌手になるつもりが・・・(70)》
定期演奏会に向けての練習は大学祭が終わってから・・・・日曜日以外、毎日続いた。
約束通り・・・・「T崎先輩たち」も、今年は練習に3度参加した。
3度の練習参加では足りないと思われたが、そこはそれなりにプロであり・・・本番当日のゲネプロに参加してもらえればなんとかうまくできそうな気もする。
プログラム用の広告も必要な分だけ集まって・・・・あとは本番当日を待つだけであった。
「ねえ・・・定期演奏会の日が・・・・何の日か知ってる?」
「キリン先輩」と二人っきりの時にそう聞かれたが、そこはぬかりなく調査済みであった。
「あれ?なんだっけかな?」
私は知らないふりをしたが・・・・定期演奏会当日が、彼女の誕生日であることは、付き合い始めた時から知っていた。
「12月10日は・・・・クリスマスの2週間前か?・・・・・日米開戦は12月8日だし・・・忠臣蔵も12月14日だろ?・・・・なんかあったかなあ?」
あまりにもわざとらしいから・・・・彼女も私がちゃんと知っていることを確信したようにほっとした表情になった。
私は当日・・・会場のホール宛に「誕生日おめでとう」の祝電をもう既に頼んでいた。
宛先はもちろん「N田麗子様」・・・・差出人は誰にもわからないように・・・二人だけの秘密の符牒にした。
当日手渡すプレゼントだって・・・もう注文を済ませていて、準備万端整っていた。
「でも、本番の日は・・・・二人だけにはなれないよね?」
「なんでさ?」
「だって本番打ち上げのお祝いのコンパがあるでしょ?」
「そんなの関係ないよ・・・・・最初ちょこっと顔だけ出して・・・・あとは30分ぐらいしたら、抜け出せばいいさ。」
「そうはいかないわよ・・・アタシだって役員なんだからさ。・・・」
彼女はソプラノの「パートリーダー」であり、当日ソプラノのメンバーがコンパの会場の中にいるうちは抜け出せないという。
「俺・・・先に外に出て・・・・麗ちゃんが出てくるのを待ってるから・・・・近くに喫茶店か何かあるだろ?」
たしか、そんな風に約束したと思う。
そして・・・・いよいよ、本番当日になった。
会場は「Sホール」・・・・数か月前、抽選で一番くじ を引き当て・・・12月では最も人気のある日にちであった12月10日に当たったのだ。
ホールは終日借り上げてあるが、集合時間は10時としてある。
私はボストンバッグに楽譜と蝶ネクタイ・ワイシャツ・・・そして彼女に手渡すためのプレゼントを入れ・・・・制服であるクリーム色のブレザーをハンガーごと、持って外に出た。
靴は・・・・ひもで結ぶ革靴で・・・・持っていなかったから前の日安売りの靴屋で見つけてきたのを・・・アパートから履いて行く。
新しい靴というのは履きにくい。
安い靴ばかりはいているからだろうか?・・・・私はすぐに靴ずれが出来る。
早く靴を脱ぎたかった。
集合場所は・・・・ピアノが置いてあるホールの「リハーサル室」だった。
男子の着替えはこの部屋で行う。
女子は・・・数か所の楽屋が割り当てられていて・・・・小さな部屋が本部ということになっていた。
「おはようございます。」
リハーサル室に入って行くと、みんなはジャージ姿でおもいおもいにストレッチをしていた。
「U山」の顔が緊張のためか青白く感じた。
「大丈夫か?」
私が心配することではないが、目があってしまったから声を掛けた。
「あ、ありがとう・・・大丈夫だよ・・・・ただ初めての舞台だから・・・緊張しちゃって・・・・」
「U山」は高校時代、クラブ活動を全くしていなくて・・・・大学に入ってからコーラスを始めた人間だった。
「初めてだと緊張するなっていうのは無理かもしれないけど、指揮者に集中してれば・・・・ステージにいることを忘れちゃうからね・・・・終わってみればアレっていう感じだよ。・・・大丈夫、落ち着いて・・・・」
「ナイト君は緊張しないの?」
「ああ・・・・俺、・・・中学時代は応援団にいたんだよ。・・・・で応援歌の指導なんていうのもやっててさ・・・・うちの中学は1000人の生徒だったから・・・それくらいの人の前で歌うのだって平気だったんだ・・・・」
私がコーラスを始めた理由っていうのが・・・・高校時代の教科に「芸術科目」っていうのがあって・・・・「美術」・「書道」・「音楽」の中から一つ選ぶ選択科目だった。
私の場合・・・高校時代から一人暮らしを始めていて・・・・「美術」や「書道」だと学校へその道具を持って行かなければならない。
「音楽」だけは、教科書一冊だけで良いから・・・私は迷わず「音楽」を選んだのだが・・・最初の授業の時・・・・先生が一人一人歌を歌わせた。
私の場合・・・・特に自信があったわけではないが、応援団だったせいか・・・・人前で大きな声を出すことだけは自信があり、・・・歌を歌う時もおどおどしない分、うまく歌えているように聞こえるものである。
同じ授業を受けていた同級生がコーラス部に入っており・・・・その女の子が先輩に報告して・・・・私はコーラス部に誘われたのだ。
だから私の歌の原点は「応援団」であった。
「へえ・・・それで緊張しないんだ。」
「それに・・・普段の練習でやるだけのことはやったしね・・・・それには自信があるから・・・・君だってそうだろ?」
「うん・・・・やるだけのことはやったから・・・・」
「それなら大丈夫だ・・・・普段通りに歌えばいいんだよ」
少し落ち着いたように見えた。
そこへ・・・幹部会の役員たちと・・・・見かけない数人の人たちが入ってきた。
「みんなに紹介しておく・・・・・今日の司会をしてくれる放送研究会の遠〇さん・・・それにこちらは照明の方を担当してくれる演劇部の人たちだ。・・・挨拶しろ!」
「A山部長」の合図で、「よろしくお願いします。」・・・・みんな一斉に挨拶した。
「それじゃ続いて、今日のスケジュールを発表する。・・・・・午前中はここで、プログラム通りの流れで全曲声出しをする。・・・その後昼食をとって、午後からステージ上でゲネプロ・・・・そして定刻になったら開演だ。・・・いいな?!」
あまりにも大まかではあるが・・・・細かい時間についてはそれぞれのパートリーダーが覚えている。
「A山部長」らしい言葉であった。
それから・・・みんな体操を始める。
そして・・・・オープニングのピアノ伴奏が始まった。
この歌の一番の歌詞は幕の後ろで・・・・2番に入ってから幕が開くことになっていた。
そこから、放送研究会の司会者が・・・舞台に登場してしゃべりだす。
「大変お待たせをいたしました。・・・・只今より・・・〇△大学合唱部定期演奏会を開演いたします。・・・・まず最初の曲は・・・・」
司会者は段取りを確認するために、用意した台本通りに話し始めたが・・・全員ジャージ姿である。
なんとなくホンワカした雰囲気でいることができた。
順序どおり・・・曲が進む。
今日は指揮者も・・・もうそんなには怒らない。
とにかくメンバーの気分を盛り上げさせることだけを考えているようだった。
HirokochanさんCalendar
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