日曜日で何もなかった・・・ということはない。
実は土曜日に写真を撮りに行った理由がもう一つある。
金曜日に・・・「むつ青年会議所総会」で・・・・新理事長が写真屋さんだから証明写真の撮影をしてもらうと話し…真実写真撮影に行ったのだが・・・・・
写真撮影の前には・・・・理髪店に行ってきた。
どうせ写真を撮るなら少しでも良く見せようと思ったわけだが・・・・実は今日の午後4時から・・・・いつも行ってる理髪店のおやじさんが・・・勲章をもらったお祝いの会があったのである。
「旭日単光章」をいただいた祝賀会だったのだが・・・・
その理髪店に行って、まえもってお祝いを言い・・・その後、新理事長のお祝いに写真撮影したのである。
さて・・・・・そろそろ「歌手になるつもりが」・・・も大団円を迎えようとしているが・・・どんな結末になるのか・・・・
《歌手になるつもりが・・・(74)》
定期演奏会の開演時間は17時30分・・・16時にはゲネプロを終え・・・・私たちは楽屋でくつろいでいた。
女性用の楽屋には男子禁制だったが・・・・我々男性の楽屋には、女性の出入りは自由だった。
一人の女性が今、男性用の楽屋にいたが・・・・私・・・いや、私以外のほとんどが会ったことのない女性だった。
彼女は「T崎先輩」に会いに来たのだ。
プロダクションの社長も同席していたから・・・芸能界の関係者だと思われる。
ひそひそ話していたが・・・そのうちそ話し合いの中に「A山部長」が加わり・・・その後「A山部長」が立ち上がり、皆を注目させた。
「おい・・・みんな・・・この人を紹介する。・・・・この人は”FM東◎”のプロデューサーだ。・・・・今日の定期演奏会を放送してくれることになった。・・・まあ時間的に全部は無理だが・・・3曲ほどは流してくれるそうだ。」
その当時、この放送局にはコーラス専門の番組があった。
私も何度か聞いたことがあったがその担当者なのだろうと思った。
それから・・・・その話し合いの中に私が呼ばれた。
「この子だよ・・・さっき話したのは・・・・」
プロダクションの社長が私のことをそのプロデューサーに紹介する。
「君の声も録音させてもらうわ。・・・何しろこの社長の頼みだからね」
年齢的なこともあるが・・・ずいぶんと高飛車な言い方に聞こえた。
(これってもしかしたら・・・・T崎先輩のグループに入った時に流すテープなのかな?)
何となく興奮している自分がいた。
17時になり・・・・・開演30分前・・・開場の時間となった。
「さあ・・・最後の練習をするぞ・・・」
「0坂先輩」が、女性を含めた全員をリハーサル室に集めると同時に、その女性は部屋を後にする。
「オープニング曲」と「最後のアンコール曲」・・・・2曲だけの練習をした。
「さあ・・・みんな調子いいぞ!・・・それじゃこのままステージに行こう!」
「A山部長」が皆を駆り立てる。
本番が始まった。
オープニングに若干の不手際があったが、そこはなんとかうまくごまかした。
そして・・・「トゥナイト」のデュエットが始まる時・・・・私は自分の出るタイミングの練習をしていなかったことに気づく。
基本的にやるなら・・・・「キリン先輩」達のデュエットが終わったら・・・・その同じ立ち位置に行き、ピアノの音を聞いて歌い出す・・・ということで良いのだが、その辺の歩きだすタイミングを練習していないことに気づく。
それに・・・なんとなく足元を見たら・・・・私の靴ひもが解けていることに気付いた。
(もし靴ひもをふんづけて、転んだらみっともないだろうな・・・・)
私は「トゥナイト」の途中に・・・・スポットライトが「キリン先輩」達に当たっていることをいいことに・・・・暗がりでしゃがみこみ、靴ひもを結ぼうと試みた。
どうせ2列目である・・・・・しゃがみこんでも客席の人は気付かないだろう。
しかし、暗がりで靴ひもを結ぼうとしても・・・・手に持った楽譜が邪魔でなかなかうまく結べなかった・・・・ここで少し焦る。
「トゥナイト」が終わり・・・「キリン先輩」と「山〇先輩」が列に戻ってきてますます焦る。
ようやく結び終えた。
「アメリカのスタンダードジャズのナンバーから・・・・嘘は罪・・・ソロは土木工学科一年・・・ナイトです。・・・それではどうぞ!」
その紹介があったとき私はまだしゃがみこんでいた。
スポットライトが当たる。
しょうがなく私はしゃがみこんだスタイルのまま・・・・両手を挙げて立ち上がり前に進んだ。
何かの演出のように見えたかもしれないが・・・・なぜか大きな拍手に包まれたのだ。
「Be sure it's true when you say・・・・・・」
静かに歌い出した。
あとからコーラスが追いかける。
いったん手を挙げて歌いだしたものだからそのままというわけにはいかない。
アメリカ人のオーバーアクションのように身振り手振りを添えた。
歌が終わると・・・・またまた大きな拍手が起こったが・・・・・歌詞を間違えないで良かったという安堵感で・・・・私は大きく一礼をして列に戻った。
こうして第一部は終わって休憩に入ったが・・・・・・
「キリン先輩」が私のそばに来て、「良かったよ」と言ってくれたのでほっとした。
楽屋に戻ろうとすると・・・・「あなたは・・・・ここにいなくちゃ」と言われた。
「これから、T崎さんたちのバンドが・・・休憩時間にやるのよ?・・・・そこで君の事が発表になるんじゃない?・・・・・だからあなたはここにいなくちゃ。」
紹介されたらすぐ舞台に行けるように待機しろというのだが・・・私は「T崎先輩」からなにも聞かされてはいなかった。
そして・・・・その休憩時間に・・・私も驚くようなことが発表されたのだ。
「私たちのバンドは・・・・来年3月をもって解散いたします。・・・長い間のご声援を感謝します。」
え?解散?
私はこれからどうなるのだろう・・・・・一気に不安がつのった。
HirokochanさんCalendar
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