もうだいぶ昔のお話しですが・・・・・
私だって片思いの思い出・・・・一つや二つあるんです。
それも、全く知らない女性にですけどね・・・・・
電車で通勤してましたが・・・・・仕事が早番遅番とありまして・・・・いつも乗る電車が違ってました。
あるとき・・・・あれは早番の時でしたかね・・・・・
ゆったりと座っていくことができるほど、すいてる早朝の電車でした。
この電車には・・・・スーツ姿の客はまばらで、作業服姿の客やジャンバー姿の客が多かったことを覚えています。
私は出来るだけほかの客と接触したくないので、いつもドア近くの席・・・・つまり片側はほかの客と接触するのはいたしかたないとしても、もう一方の側が仕切り板になっている・・・・つまり端っこの席に座ってました。
私の乗った駅から二つ目の駅でした。
プシュー
電車が到着してドアが開いた時です。
数人の乗客が乗ってきて最後に・・・・白いスーツ姿のOLらしき若い女性が乗り込んできて・・・・私の座っている座席のすぐ脇・・・ドアの付近に寄り掛かってたったのです。
私は見るともなしに・・・向こうむきになっているその女性の顔を・・・背中越しに見上げ・・・・ゾクっとしました。
全体の顔を見たわけではないのですが、顔の左半分・・・・それも下から見上げる形でしたから・・・・耳と頬・・・それに目尻のあたりが見えただけなんですけど・・・・ゾクっと来ちゃったんです。
さらっとした長い髪も気になりました。
(かわいいなあ・・・・どこのOLさんなんだろう?)
そう思いながらずっと終点まで見ていたんです。
終点駅の駅ビル・・・・そこが私の勤めているデパートでしたから、その後彼女がどの電車に乗り換えたのか・・・はたまたこの駅で降りたのかもわかりませんが・・・・先に降りた彼女を眼で追うと・・・・かなりのスピードで歩いて行きましたから・・・・私は行き先を確かめることは出来ませんでした。
それから数日して・・・・私が遅番になった時です。
この通勤電車は身動きもままならないほどの満員電車・・・・いつもの鞄を手にしていると、その鞄が人ごみに揉まれ手元を離れそうになるのをいつも必死に押さえつけるような電車でした。
その電車に彼女が乗って来たのです。
この日は紺系統のスーツでした。
(あ、あの子だ!)
前回と違いこの日は・・・私の真正面を向いていました。
(やっぱり可愛い・・・・)
真っ白な・・・一点の曇りもないほどの透き通るような白い肌に・・・本当に薄いピンクの頬紅をさしたような・・・・
もちろん、かなり離れた場所にお互い立っていましたし・・・・全く見知らぬ人ですから話しかけるわけにはいきません。
この日も・・・・彼女の行き先を確認できませんでした。
その後なかなか見かけることはありませんでしたが、私は思い切って休みの日に彼女のいつも乗りこんでくる駅で待つことにしました。
デパート勤務ですから休みは平日・・・・・彼女が普通の会社員ならこの日も電車に乗るはずです。
彼女の出勤時間は?
それは最初に見かけた電車と、二度目に見かけたのとは違っていましたから良くわかりません。
だから始発からその駅に行って、ずっと待つことにしたのです。
最初の一時間・・・彼女は来ません。
駅員が怪しんでこちらを見ています。
私はベンチに座り込んで・・・時計を見つつ・・・・待ち人来らずの風を装いました。
それからまた一時間・・・駅も混んできて・・・・・2度目に彼女を見かけた時間になりましたが、現れません。
そしてまた一時間・・・・
けっきょく、その日は彼女を見かけることはありませんでした。
もちろん夜の夜中まで待っていたわけではありません。
通勤時間の範囲内で待っていたのですから・・・12時前にはアパートへ帰りました。
つづく
HirokochanさんCalendar
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