むつ市では7月25日に「市議会議員補欠選挙」が告示となります。
今、欠員が4人なんですよね。
様々な人が立候補されるという噂になっていますが、どんな人が出るのやら・・・・・
私?
私はかみさんさえ投票しないと思いますので断念します。
《トンネル(3)》
私が出向した現場は、大手ゼネコン・・・・あえて名前は申し上げませんが、大手といっても中堅どころの会社でした。
トンネル工事はもちろん初めてです。
まずはじめに・・・・自分が担当する部署の主任から説明を受けましたが、何しろ見るのも聞くのも初めてのことばかり・・・・・・
「このトンネルは・・・・上半断面先進逆巻き工法だが・・・・山が悪くなってるので、現在サイドパイロット工法に切り替えている。・・・・」
いってる意味がさっぱりわかりません。
上半?・・・逆巻き?・・・・・サイドパイロット?
「まあオイオイわかるだろ・・・・とりあえず切りはに行ってみようか?」
支給された作業服はともかく・・・・保安帽を見てびっくりしました。
トンネル用の保安帽・・・つまりヘルメットは周囲全てにツバがついた・・・なんというか・・・色も黄色でしたから・・・・ちょっと見には麦わら帽子のような形のものです。
今までかぶっていたものは・・・・普通の・・・・兵隊さんがかぶっているようなヘルメットですから・・・・慣れない私にはちょっと変な感じです。
これはトンネルという特殊な環境ですから・・・天井から水が流れ落ちることもあり、それが首筋から流れ込まないようにするための物でした。
「ナイト君・・・ダイナマイトの免許は持ってるのかい?」
「すみません・・・ぼくは最近入社したばかりの新人で・・・・まだ免許らしい免許はないんです。」
相手はあからさまに、呆れた顔をしました。
「なんだよ・・・・本当の素人さんか?・・・・・しょうがねぇなあ」
今でこそ必要な免許や資格は20~30持っていますが・・・・当時は本当に一年目ですから・・・何も持っていなかったんです。
「じゃあ、補助員ということでやってもらおうか。」
こればっかりは悔しくても言い返せませんでした。
しかし、おかげでトンネル工事全般のことについて勉強させてもらうことになりました。
発破の掛け方なんかは・・・・電気雷管の種別、ダイナマイトを装填する穴の位置、・・・・
コンクリート打設はセントルという型枠の組み方、打設写真の撮り方、強度の検査の仕方、・・・
測量も・・・・「腰線」というトンネル独特の物を使った簡易計測法など・・・・
いろんなものを学ばせてもらいました。
もちろん、「飯場」という宿舎で24時間一緒にほかの人たちと暮らすわけですから・・・その人たちとの付き合い方も勉強させてもらいました。
トンネルの作業員を「坑夫」と呼びます。
この「坑夫」の中にひとり、おとなしい奴がいたんです。
トンネルは昼夜2交代制で・・・・穴を掘ってダイナマイトを埋め・・・・その発破で出たズリという砕け散った岩をかたずけ・・・・そこにトンネルのアーチ状になった鉄骨を入れて・・・・差し矢という板をかけてトンネルが崩れないようにする・・・・これが一工程となっているのですが、・・・・この「坑夫」はおとなしいのに仕事はテキパキする奴で・・・・私も凄い人がいるもんだなあと感心したものです。
仮の名前を「Hさん」としておきましょう。
ちょっと珍しい苗字なんで・・・書くわけにはいきません。
私は仕事は出来るしおとなしい・・・この人と仲良くなって仕事を教えてもらおうと思ったのです。
「Sさん・・・・一緒に飲みませんか?」
「いや・・・俺はジュースで・・・・・」
「お酒飲みましょうよ・・・・・私が奢りますから。」
「いや・・・飲まないことにしてるんで・・・・」
そんな日が何日か続きました。
金曜日の遅番が終わった後・・・・・つまり深夜の仕事が終わって・・・私は作業日報を書いていました。
そこへ「Hさん」が通りかかったのです。
私は「Hさん」に声をかけました。
「Hさん・・・・今日は土曜日で仕事はないし・・・明日は日曜でお休み・・・・月曜日はまた遅番だから・・・ア仕掛けで3日のお休みですよね?・・・・家に帰るんですか?」
「いや・・・・俺は帰っても家族が誰もいないから飯場に残るよ。」
「それなら、今日・・・・仙台まで行って国分町で飲みましょうよ。」
絶対飲まないといってるのに・・・・私は意地でもお酒を飲まそうと誘いました。
続く
HirokochanさんCalendar
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