恐山の中腹から洞窟の中に入ってきた「神様」一行・・・・・・奥のほうから生臭い匂いとともに明かりが漏れてきます。
「この生臭い匂い・・・きっと鬼に違いありませぬ。。。。」
孔雀は断定します。
「待て待て・・・まだ決め付けるのは早い・・・・」
「でも、こんな田舎の・・・それも誰も知らないような洞窟に隠れてるなんて・・・・どこかの犯罪組織か鬼ぐらいしかないでしょ?・・・かけてもいいですよ・・・これは絶対鬼です。」
孔雀は絶対に自分の意見を曲げません。
「とにかく、前に進もう・・・・皆のものマロに続くのじゃ」
今度は神様が前を進みます。
しかし、前に進むにつれて・・・・少し状況が変わってきました。
坑内の空気が・・・・なんでか少しずついい匂いになってきたのです。
そして、明るさも・・・・ロウソクとか電球の赤みを帯びた色ではなく・・・白色蛍光灯のような明るさになってきたのです。
「なんだここは?」
藤吉郎は吐き出すように言いました。
神様にとっても、ここが思ってもいなかったような空間だったので・・・・前進をやめてみんなに言いました。
「みんなはここでちょっと待て・・・・マロがちょっと偵察してこよう」
「いえ・・・神様がいらっしゃるなんて・・・・・あたくしが行ってまいりますわ」
孔雀が神様を押しとどめようとしたのですが・・・神様がいうことを聞いてくれません。
「お前は式神といっても元は孔雀だ・・・・蝶のように小さくもなれなければ透明にもなれない・・・・藤吉郎は猿に似ているといっても人間だ・・・カールにしたって犬なんだから隠れて偵察と言うわけにはまいるまい・・・・ここはマロに任せておけ」
そう言うと神様は自分の影を徐々に薄くしていってとうとう透明にしてしまったのです。
「お前たちはここを動くでないぞ」
そう言いつけるとひとりで前進を始めました。
実は神様・・・少々悩んでいたのです。
(もしここで鬼に出会ったら・・・・マロたちはどうやって戦えばいいんだ?)
桃太郎の家来と違って・・・・犬のカールはともかく・・・藤吉郎も孔雀も余り戦力にはなりそうもありません。
藤吉郎は武将ですが、実際は戦闘能力が強いわけではなく統率力と知力胆力でここまでのし上がってきたのです。
兵士として戦う能力は・・・・その腕の細さから見てもさほど強いとは思えませんでした。
孔雀にいたっては、動きも早いわけではありません。
戦闘になったら戦力どころか足手まといになるだけでしょう。
(とにかく偵察をして・・・相手の戦力を確認しなくては・・・・)
そんなことを考えていました。
明かりがだんだん強くなってきます。
明らかに機械的な明かり・・・・ここの鬼たちは高度な文明をも持っているのでしょうか?
とうとうその光の発光元に近づきました。
そこには大きなドアが取り付けられていました。
なんと言えばいいのか・・・・スイング式のドアに覗き窓が取り付たドアも磨き抜かれた金属でできていて・・・・まるで食品スーパーの倉庫への連絡ドアのような・・・・・
しかし、神様はそのドアを開けずに・・・・自分の体の分子構造を変化させ・・・すり抜けるように中へ入ったのです。
ごめん寝るわ・・・・
HirokochanさんCalendar
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