ここらでちょっと途中下車

ここらでちょっと途中下車

2016.04.20
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カテゴリ: 観劇
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演劇もバレエも落語も歌舞伎も、とっても詳しい。
三浦しおんの「仏果を得ず」と言う小説を読んで、
文楽にも興味を持ちだしたそうだ。

初めて見た文楽は「 妹背山婦女庭訓

大化の改新を題材に作られた通し狂言で、
午前11時から午後3時半までの第1部では、
曽我蝦夷と藤原鎌足の対立から、
権力を手に入れた蘇我入鹿によって起こる悲劇などが描かれている。

Mさんは第1部から見ていたけれど、
長時間の観劇は、体に負担が大きいだろうからと、
私は第2部から観賞することに。
あべのハルカスで、梅の花のお弁当を買って、
国立文楽劇場 に着いて、第1部が終わるまで、
プログラムを買って、1部の内容などを読んで、ちょっと予習。
プログラムには、床本集(文楽の台本)も付いていて、650円とお得。
第1部が終わって久しぶりにMさんと再会した。

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第2部は、午後4時から9時過ぎまで。
蘇我入鹿に立ち向かう、藤原鎌足・淡海父子を軸に物語が展開する。
超人的な力を持つ入鹿の力を無くすには、
爪黒の鹿の血と嫉妬に狂う女性の血を混ぜて、
笛に注いで吹かなければならない。
それに巻き込まれていく酒屋の娘、
お三輪の最期などが描かれている。

文楽劇場の中は、横に3・40席並んだ、800席ぐらいの劇場。
私たちは前から5列目でとても見やすい席だった。
後ろの方は空いている席もあったのかもしれないけれど、
前から見るとほぼ満席。
全面中央に舞台があって、上手の方に床があって、
大夫と三味線の人が座っている。
この床は回転式で、次の場面になると座ったままで入れ替わった。

大夫は床本を節をつけて読んでいくのだけれど、
登場人物や喜怒哀楽を語り分けながら、
情感たっぷりに表現していく。
舞台の上の幕はスクリーンになっていて、
床本の文字がそのまま映し出されていくので、
映画の字幕を見るような感じだ。

文楽の人形は、130~150cmくらい。
それを3人で動かす。
人形の左側の人が、人形の顔と右手を動かす。
この人が主使いで、顔も出している。
真ん中の人と右側の人は黒子の衣装を着て、
真ん中の人は足だけを動かし、
右側の人は、左手を動かし、小道具を取ったり、
着物のたもとや裾を直したりしている。
黒子をしながら修行をしていって、主使いになっていくんだろうけれど、
3人の息がぴったり合わないといけないだろうし、
足を動かす人はずっと中腰だし、大変だろうなあと思った。
女性の動きは、歌舞伎の女形のように、指先までも艶めかしく、
男性の動きは、大きく大胆で力強く、
人形の顔は動かないのに、その時の雰囲気で悲しそうに見えたり、
嘲笑っているように見えたり、細かいところの表現までがすごい。
蘇我入鹿の人形の顔だけは、眉毛も目も口も台詞とともに動いて、
感情の幅が広く、すごい形相になった。

4時間15分の長丁場、途中10分、30分、10分の休憩があり、
30分の休憩時、ロビーのテーブルでお弁当を食べた。
長い物語だけれど、全く退屈しない、ものすごく魅力的な舞台だった。
この席で6000円。後ろの方の2等席だと2400円。
人形使いや大夫、三味線の人数や、舞台や人形の材料を考えると、
とても採算が取れていると思えない。
伝統芸能は、国の財産。
手厚く保護していって欲しいなあと思った。

終わった後では、東京までの飛行機も新幹線も無くて、
翌日仕事のあるMさんは、梅田から夜行バスで東京に帰る。
文楽劇場からなんばまで歩いて、喫茶店で少し休憩して別れた。


ところで、Mさんとの出会いは、
今から20年くらい前、SMAPのメーリングリストを通してだ。
雑誌の編集者が作ったHPの掲示板が閉鎖されると知って、
熊本在住のM子さんがメーリングリストを立ち上げてくれた。
1998年頃から2005年くらいまで、
2・30人のそのグループの中でメールが続き、
私はオフ会と言うものを初めて経験し、全国に顔見知りができた。
その中で、今も近況を知っているのは、Mさんと、
facebookで繋がっている熊本在住のM子さんだけ。
今回の地震も、無事が確認できてほっとした。
行動力があり、500人近くの友だちと繋がっている彼女は、
有効な情報をどんどんfacebookにアップし、
「うちは水が出ます、ご飯もあります、欲しい人は取りに来てください」
と住所も公開している。

毎日気楽に暮らしているけれど、
私はこれでいいのかな、
私には何ができるのだろうといつも思ってしまう。





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最終更新日  2021.05.23 16:43:07
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