型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2022.05.07
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カテゴリ: 今だから
5月13日公開の「シン・ウルトラマン」について出演者の記事 ​を見て、
こどもの頃にテレビで見た最初の「ウルトラマン」を思い出しました。
当時の「ウルトラマン」は大人のフィルムへの一生懸命な気概を感じさせ、
全てがわからないながらも子供ながらに真剣に見ていた気がします。

当時の「ウルトラマン」が扱うテーマは当時の社会問題であったりもして、
表現がリアルでさまざまな意味で世に問う姿勢が感じられました。
今回の記事には「今の時代に必要なものがたくさん詰まっている」と書かれ、
半世紀前の「ウルトラマン」とは異なることを意味していると思われます。


ウルトラマンは出てきませんが、怪獣や異星人が出てきたり特撮満載です。
白黒テレビだったこともあって、子供にはホラー映画のようで怖すぎました。
今で言えばフジテレビ系列「世にも不思議な物語」に近いです。

YouTubeには「ウルトラQ」の関連動画 ​がたくさん見つかります。
今となっては仕掛けまでわかるような発展途上の特撮であっても、
何を表現しようとしているかが如実にわかり、ひとえにリアルさを追求し、
シンプルな中にも全てが個性的で今もなお味のある新鮮さがあります。

音楽においても表現や楽器用法が当時として先端的で素晴らしいと思います。
また、音楽がついていない時間が間として緊張感を持続しています。
この緊張を持続する脚本が当時を特に象徴していると感じます。



今のテレビの表現と何が違うかと言えば、シリアスさと新しさだと思います。
さまざまな意味で新鮮味がなく、今は修辞的なルーティーンを感じさせます。
テーマはいくつかあるものの、手法は上書き的で不必要な演出に飽きてしまいます。
「〜と思いきや」「何が起こったのか!?」などの婉曲な表現にマンネリを感じます。
演出面で似た手法をとることに、個性の表出や芸術的感性の欠如を感じます。


「喜」「楽」は表出するのに「怒」「哀」をしまったままでは心のバランスが崩れてしまい、
エモーショナルなストレスが別な方向に出やすい気がします。


日本人が本音と建前を使い分けたり、婉曲的な表現を好しとする傾向が、
コミュニケーションにおける適正な判断にもいよいよ支障をきたしている気すらします。
その例として、ワイドショーの中で発した杉村太蔵氏のウクライナ侵攻の米国批判で、
朝日新聞元モスクワ支局長の論説委員を番組中に怒らせてしまった件があります。


プーチン大統領に対して「侵攻をやめなければロシアを攻撃するくらいの意気で、
強気に圧力をかけないから侵攻は終わらない」という趣旨を言ったわけですが、
是非は抜きにしても現状における人の拮抗状態を読み間違えているのは確かです。
杉村氏はプーチン大統領や論説委員に対して何を言っても怒らせないと思っていたのです。

SNSでは大人がテレビで激昂することはよくないと言う意見もありましたが、
むしろ大人がエモーショナルに怒る時がどんな理由でどの程度かを知る意味で、
本音で語れるコミュニケーションの局面があることそのものが重要です。
気持ちを推し隠しては適正なコミュニケーションが取れず齟齬が生まれるからです。


Twitterで中高生と思われる女子が「楽譜上でfa#とSol♭はどう使い分けられているのか」
という質問をツイートしたところ10件以上の回答が寄せられました。
ところが正しい回答はなく、異なる答に対して質問者は逐一お礼の返信をしていました。
なぜ皆に問うのかが疑問でもありますが、答えた側への疑問もたくさんあります。

答に自信があるとは思えないにも関わらず答えるのは、問いへの関心ではなく、
女子中高生に教えてあげたい、繋がりたい一心で返したのでしょうか?
Yahoo!知恵袋に似た状況ですが、Twitterでは匿名性が薄いので状況はやや異なります。
問題は正答が一連のリプライ(返信)からではわからずどう受け止めるかです。

Twitter上では異なる意見があってもほぼ並列化され、まともな議論はしにくい環境です。
しかし、書き込まれている案件の的確な答は数%くらいではないかと思われます。
客観的に見ている限りでは90%はフェイクだとも受け取れますが、
この世界では信じたいものを信じ、フェイクかどうかより当事者の関係が重視されます。


「子供たちのために」と聞かない日はありませんが、こどもの日ではさらに多く、
スポーツ選手には「子供たちが憧れるようなプレーができたか?」とインタビュー。
価値観が真逆だった30年くらい前は驕った発言として戒められたものでした。
今はコロナ感染防止、SDG'sと言えばNGだった価値感が一転よくなったりもします。

大きな夢を持って地道に計画的な人生設計をすればするほど、
物事の価値が変えられてしまったり圧力を受け赤字を出してしまうことも事実です。
公費を借りても返済できず自己破産してしまう人たちはとても増えている ​ようです。
その人達の怒りや哀しみを受け取る優しさとコミュニケーションが望まれます。





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最終更新日  2022.05.07 00:36:39
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