型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2023.05.12
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カテゴリ: 柔道
世界柔道選手権を観て日本の選手が、
柔道の極意に忠実で基本や形に拘る姿を目にします。
それは日本柔道界の伝統でもあることがわかります。
その勇姿はかっこいいし日本人として共感できます。

ではフランス柔道はどうかと言うと、
日本人と対戦する時には得意な組手を組ませず、
文字どおり形破りの素速い攻めで圧倒してきます。
自分の形で技をかけると言うより相手の隙を狙います。

これに対して日本人選手は闘志を剥き出しにせず、

稀に千載一遇のチャンスを狙うあまり消極的と見られ、
審判から指導を受け逆に不利な状況になったりします。

もちろん一瞬の好機を掴み技が決まればいいのですが、
相手の捨て身の攻撃は凄まじく隙が出ることもあります。
好機をどちらが掴むかは紙一重ですが、
生き残ろうとする執念や驕りの差かもしれません。

柔道の形を重んじて自分の技にプライドを持つ日本人と、
勝てれば手段は選ばずプライドを持たないフランス人。
プライドを持たないと逃げる時は徹底して逃げる、
反則にならない程度にかわしながら執念で戦うのです。


日本人は何かと格式や肩書を重んじて態度にも顕します。

勝敗がないもので必ず良い結果が出るとも限りません。
集中度の高い至極の勝利があれば負けることもあります。
どこかで集中を欠いたり油断や隙ができることがあります。

そんな時に経済的に苦しかったり不自由な境遇を経験し、
サバイバルを生き抜いた血統の民族の底力は凄まじいです。

そこから生まれた喜びもまた解放感のスケールが違います。


日本人が外国語を学ぶ時に以前は文法から入っていました。
文法がわからなければ理解したことにならなかったのです。
そして海外に行っても正しい文法で会話することに囚われ、
妙に話をする時に自信が持てなかったり億劫になりました。

結局は文法が合っていても発音が悪くて通じないことや、
言葉の意味やニュアンスが微妙に異なっていたりします。
そのうち伝えようとするハートがもっとも重要だと気づき、
少々間違っていても思い切った意志表現を使い始めます。

柔道を見ていてまさにその古き日本人を感じました。
形をつくろうとするよりも不十分でも技を繰り出すことで、
相手を威嚇することができ優勢なポジションをとれます。
日本人は相手に失礼や間違ったことを言わないことを畏れ、
寡黙で何を考えているのか分かりにくいと言われます。

それでも今の若者は積極的に変わったと思うのですが、
コミュニケーションの取り方が上手いとは思いません。
日本柔道を助けているのは反則ルールの随時見直しで、
柔道の極意を守る意味でもうまく機能していると思います。





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最終更新日  2023.05.15 20:12:56
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