「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

19日 秋山和慶&東京交響楽団/前橋汀子


東京交響楽団第552回定期

1・ハイドン
   交響曲第94番「驚愕」


2・諸井 誠
   JSBへのオマージュ・2
   (ヴァイオリンとオーケストのための協奏組曲)
             (2006~8年改訂版)
     前橋汀子(ヴァイオリン)

**************** intermission ***************

3・R・シュトラウス
   家庭交響曲 作品53


 2008.1.19.18:00 サントリーホール 1-18-28

ハイドンの通称「びっくりシンフォニー」、3時からのN響定期で休憩時にブルゴーニュ・ワイン「シャブリ」を飲み「溜池山王」に着いてから「オ・バッカナール」でアイリッシュ・ウィスキーを2杯飲んで、更にサントリーホールの中の「インテルメッツオ」でワイン赤を飲んで臨んだ一曲目でしたから1楽章開始と同時に朦朧状態、上手い具合に第2楽章早々に文字どおり「びっくり」させられました。(笑)
ピアニッシモからいきなりフォルテでのオケの全合奏ですから。。。

それで2曲目、諸井誠さんの「JSBへのオマージュ2」ですが、ヨハン、セバスティアン、バッハ(JSB)のイメージのカケラも聴いていて感じられませんでした、不肖管理人には。
前橋汀子さん、4年ぶり位でしょうか、外山雄三&N響との共演でベートーヴェンの
ヴァイオリン協奏曲を上野/東京文化会館で聴いて以来です、残念ながら技術的な衰えは如何ともし難くただ只管、無事に演奏を終えることを祈っておりました。

多少ヴァイオリンを齧っていた管理人にとって例えれば20年ぶりに初恋の人に巡り会いながら、何故か屈折した思いにとらわれた感情と言ったところでしょうか。
それでもイエローのドレスを纏いステージに登場した汀子さん、チャーミングさは
今も変わりません。
それと、ここまでの東響オケの演奏は全く問題はありません。

休憩後の「家庭交響曲」、これが凄い演奏でした。
交響詩「英雄の生涯」と同じようなまさしくR・シュトラウスの自画像、この曲の場合はシュトラウス本人と妻、そして子供との一日の生活を音楽で現した作品。

秋山&東響が紡ぎだす音楽は非常に描写力に溢れ、或る意味「ばらの騎士」に似たコケティシュな雰囲気、アイロニーをも感じさせた作品ですが、東響オケはステージいっぱいに並んだフルのオケ編成ながら繊細さと壮大な迫力の相反するエネルギー表現を見事に奏して脱帽です。
秋山さんの指揮捌きは昔から定評のあるところですが、スダーンさんに音楽監督の任を譲ったとはいえサントリー定期公演に登場する回数が少なくなったのが非常に残念で寂しい限り。
★★★★★

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