「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

16日 寺岡清高&早稲田大学交響楽団


早稲田大学交響楽団第183回定期

1・J・S・バッハ=シェーンベルク
   前奏曲とフーガ変ホ長調より前奏曲


2・ブラームス
   交響曲第3番ヘ長調90


*********** intermission ***************

3・ワーグナー
   歌劇「ローエングリン」より抜粋
     1・第3幕への前奏曲
     2.婚礼の合唱
     3.第2幕より終曲

4・ワーグナー
   楽劇「神々の黄昏」より抜粋
     1.序奏
     2.葬送の音楽
     3.終曲

 2008.2.16.18:00 東京芸術劇場大ホール 2-J-24

大学学生オケの中でも非常に演奏レベルが高いと評判の(音楽大学を除く)
早稲田大学交響楽団(通称ワセオケ)を初めて聴く機会を得た。

実は何回か聴く機会があったけど先行予約したコンサートとかちあい実現せずにいた。特に管理人所蔵の1986年ベルリン・フィルハーモニーザールでの高関 健指揮による実況録音盤CDを聴いてレベルの高さに驚いた記憶がある。

指揮者の寺岡清高氏は早稲田大学(1文)を経て桐朋、ウィーン音楽大学指揮科卒業とユニークな経歴の持ち主ですが今は大阪シンフォニカーの正指揮者として活躍中とのこと。

前半に演奏されたバッハと言うよりは殆どシェーンベルクの作品と言うべき
前奏曲、そして次のブラームスの第3交響曲と共に楽員の入れ替えがあったにせよ
練習不足と言うかあまりに作品の表現力が不足していて物足りずの感を覚えたが
寺岡さんの指揮も聴いていてあいまいさ、もどかしさを覚えた。

休憩後のワーグナー作品においてはワセオケ、流石に並みの大学学生オケとは違う片鱗をみせて素晴らしい演奏。
一方寺岡さんも明確な指揮コンタクトで音楽に対する強い意思を感じさせた。

一般的に学生オケに見られるウィークポイント的な管楽器、特にホルンやラッパ(トランペット)奏者が安定した技量を持った学生がいたこと、曲目毎に交替する総じて弦楽器群、とりわけヴァイオリン奏者たちの均一した協調性に富んだ音色は他の学生オケとは大きな隔たりが感じ取られるほどのレヴェルの高さで素晴らしいものを感じる。

次回は3月にサントリーホールでオール・R・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」&「家庭交響曲」の2大プログラム 
管理人は既にチケットを押さえているので3月の次回定期公演、大いに楽しみ。

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