「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

27日 スダーン&東響サントリー定期


東京交響楽団第559回定期
コンサートマスター:大谷康子

1・シューベルト
   交響曲第5番変ロ長調


2・ベルク
   ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に)
     アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)

アンコール曲
  バッハ:ソナタ第3番から アンダンテ

*************** intermission **************

3・シューベルト
   交響曲第6番ハ長調


 2008.9.27.18:00 サントリーホール 1-18-28

スダーンが今シーズン採り上げている作曲家、シューベルトの作品。
5月の定期での圧倒的な名演を披露した交響曲第1番、第4番「悲劇的」
に続き今回は第5番と第6番だが やはり弦楽器は極力ビブラートを
抑えた演奏で いずれも推進力に富んだ素晴らしい演奏。

10型からオケを12型2管編成に増強した第6番が特に優れていたように
感じた。弦だけでなく特に佐藤友紀率いるラッパとヌヴーのクラなど
管楽器奏者の妙技も光る。
管理人には第4番や第5番ほどの あまり馴染みのない第6番ですが
ハイドンやベートーヴェンへの強い意識を解脱したかのようなシューベルト
独自の世界をスダーン&東響が見事に演奏して この曲の素晴らしさを
あらためて認識した次第。

ホールの聴衆からはBRAVO!と熱烈な拍手の嵐で今夜のようなプログラム
でこんな熱狂的な声援も珍しい。

ちょうど1ヶ月前のブログで採り上げた話題のヴァイオリニスト
アラベラ・美歩・スタインバッハーの演奏したベルクのヴァイオリン
協奏曲は端整な表現ながら彼女の奏でる音も豊かな響きで良い演奏

スダーン&東響オケも機能的な響きで見事なサポート。
フィナーレの魂が天上へ召されるような弱音のヴァイオリン・ソロ
とオケとのピリオドも無理な引き伸ばしをせずに かちっと決めたのも
管理人には好ましく感じた。

管理人自身が生では神尾さんに続いて2回目の生演奏体験及び
普段からあまり食指が動く曲ではないのですが(苦手といっても良い)
今夜の演奏は お終いまで集中して聴かせてくれた。

アラベラ・美歩さん 次回は代役で大成功を果たしたベートーヴェンか
ブラームス或いはシベリウスの協奏曲を聴いてみたい。
★★★★★

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