「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

18日 ニコラ・ルイゾッティ&東響定期


東京交響楽団第566回定期
コンサートマスター:大谷康子


1・メンデルスゾーン
   序曲「静かな海と楽しい航海」作品27


2・ベートーヴェン
   交響曲第1番ハ長調作品21


*************** intermission **************

3・ブラームス
   交響曲第4番ホ短調作品98


 2009.4.18.18:00 サントリーホール 1-17-28

東響定期演奏会の新シーズンの幕明けはニコラ・ルイゾッティが東響定期
初登場、同時に首席客演指揮者就任記念のコンサートとなった。

ルイゾッティはイタリア出身の指揮者、ミラノ・スカラ座でムーティ、
マゼールの下で研鑚を積んだ。NYメトロポリタン、ウィーン歌劇場や
ベルリン・フィル定期にも登場と破竹の勢いで活躍中、今年09年から
サンフランシスコ・オペラの音楽監督に就任予定。

東響とはサントリー・ホールオペラで毎年共演しており つい最近
「ドン・ジョバンニ」を好評裡に終えたばかり。

最近絶好調の東響オケにルイゾッティの指揮ですから大いに期待を
もって臨んだ演奏会、最初のメンデルスゾーンから精緻な音楽が奏でられ
次のベートーヴェンでもルイゾッティの精力的な指示にオケも軽やかな
アンサンブルで応える。

圧巻は休憩後のブラームスで実に豊穣な響きで雄弁な音楽を表現した。
優秀な弦楽器群はもとより金管、木管ともに素晴らしい演奏。

1楽章のコーダ及び終楽章フィナーレでのひねりを利かせた演奏、
颯爽と駆け抜ける第3楽章のスピード感など何かを新発見させる
ルイゾッティと東響のコンビ、これから目が離せない。

聴衆の熱狂的な拍手と歓声の凄さも印象的。楽員との相性も良さそう。
★★★★★

祝! 首席客演指揮者就任と言いたいところだが ルイゾッティさんの登場は
今シーズンはこの1回のみ、恐らく来シーズンもホール・オペラと同時期に
登場すると思われる。楽しみに待ちたい。

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