「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

11日 アルベルト・ゼッダ&東京フィル



指揮 : アルベルト・ゼッダ

ソプラノ: イアーノ・タマー
メゾ・ソプラノ: 松浦 麗
テノール: シー・イージェ
バス: 牧野 正人

合唱 : 新国立劇場合唱団

管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団


1.ロッシーニ
   カンタータ「ディドーネの死」


********** intermission ****************

2・ロッシーニ
   教会音楽「スターバト・マーテル」



2010年3月11日東京オペラシティ・コンサートホール 3-C1列


ミラノ生まれのロッシーニの権威、ゼッダが再び東フィルの
指揮台に登場、期待に違わずの名演奏を示した。
ゼッダは1928年生まれですから今年御年82歳ですが元気そのもの。

前半の「ディドーネの死」は開演前の赤ワインの所為で(他に生ビール一杯)
(笑) 演奏開始から10分ほどで朦朧状態となりコメントは割愛。(爆!)

休憩後は気を取り直してしっかり聴きました。と言うか思わず
身を乗り出すほどのゼッダ師匠の直球勝負の大熱演であった。

4人のソリストの中で急病のソプラノ:マリーナ・レベカに代わり
昨年12月の新国立劇場「トスカ」役に出演したイアーノ・タマー
が出演、トスカ役では賛否両論だったが本公演では立派に代役を
果たした。
もう一人のソプラノ歌手の松浦さん(本来はメゾの人)も声域豊かな
歌唱、男性陣では上海生まれのイージェさんが良く通る張りのある
美声を聴かせた。バス・バリトンの牧野さんについては定評ある
ベテラン歌手ですから安心そのもの、つまり4人とも高評価の歌唱です。

特筆すべきはゼッダ翁の明快な指揮(しかも暗譜で)に12型編成の
東フィルが鮮やかな演奏を示したこと、さらに新国立劇場の合唱団
が素晴らしいハーモニーを奏でた。(特に第9曲の無伴奏合唱)

最後は第10曲「終曲」での「アーメン・フィナーレ」の素晴らしい
演奏で堂々のピリオドを告げた。見事と言う言葉しかない。
★★★★★


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