「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

24日楽劇「神々の黄昏」新国立劇場


   楽劇「ニーベルングの指環」
     第3日「神々の黄昏」



(指 揮)
ダン・エッティンガー

(演 出)
キース・ウォーナー

キャスト
【ジークフリート】クリスティアン・フランツ
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【アルベリヒ】島村武男
【グンター】アレクサンダー・マルコ=ブルメスター
【ハーゲン】ダニエル・スメギ
【グートルーネ】横山恵子
【ヴァルトラウテ】カティア・リッティング
【ヴォークリンデ】平井香織
【ヴェルグンデ】池田香織
【フロスヒルデ】大林智子
【第一のノルン】竹本節子
【第二のノルン】清水華澄
【第三のノルン】緑川まり

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

 2010年3月24日新国立劇場オペラパレス 4-4-37

 5回の公演のうち丁度真ん中になる3回目の公演を鑑賞。

昨年2009年の3月「ラインの黄金」&4月「ワルキュレ」、

そして今年2010年2月の「ジークフリート」を経て「ニーベルングの指環」

最終作品「神々の黄昏」、すべてに参加した指揮者のエッティンガー

と東京フィル楽員に敬意を表したいと思う。

決して無傷のパーフェクトな演奏ではないが歌手達の動きに柔軟に

寄り添い、ワーグナーサウンドを堪能させてくれた。

6年前のトーキョー・リング初演時の「神々の黄昏」を鑑賞しているが

その時のNHK交響楽団に引けをとらない重厚な響きを(管も弦も)表現した。

歌手ではやはりフランツの柔らかな声質ながら、スタミナあふれる歌唱、

「ジークフリート」から参加の心境著しいテオリンの鬼気あふれる

ブリュンヒルデの演技、この方もスタミナ配分に長けた素晴らしい歌唱で

長丁場の舞台を見事に演じきった。

事実、終演後の舞台ではイチバンの熱狂的な歓声を受けていた。

他の出演者も遜色のない働き、アルベリヒの島村も良かった。

ウォーナーのメルヘン的な演出の中、気の毒だったのが

第1幕の前のプロローグでの3人のノルン達の奇抜な身なりと

ヴォークリンデを始め3人のラインの娘達のタイツ姿にしろ、

奇抜な格好をさせられて彼女達にはお疲れ様と言いたい。

本人達の識別も無理なくらいの変てこな格好。


トーキョウー・リングの次の再演は無いらしいので舞台セットなどは

今回限りになりそう、勿体無いので海外のオペラ・ハウスにでも

売却すれば良いのにと思う。

★★★★★



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