ライナーノーツにもある通り、キャバレーソングのような曲調の4トラック"Santa Baby"では ブラスセクションが聴く者に心地良い高揚感を与えてくれて、 その間をゆっくりと通りぬける彼女の歌声にメロメロ(笑) その直後、ピアノ伴奏のみでしっとりと歌い上げる5トラック"I’ll Be Home For Christmas"は
オーケストラをバックに堂々とした大人の女性の魅力を存分に発揮した6トラック"’Zat You Santa Claus" 軽快にスウィングする8トラック"Christmas Is" 神秘的な世界を聖歌隊とは全く異質なジャズシンガーが歌い上げる9トラック"Wildwood Carol" Bassとのデュオでとても自由に表現される10トラック"Sleigh Ride"というように、 内容はとても豊富でありながら、全てがHollyCole!
しかし、何と言っても、このアルバムの中で圧巻だったのが11トラック"What Is This Lovely Fragrance?" 終始荘厳であり幻想的な雰囲気を持ったこの曲は、 淡々とリズムを刻むスネアドラムに重たいピアノとベースパーカッション、 小刻みに振動するパーカッシブでありながらBowingを感じさせる得体の知れない音、 浮き沈みを繰り返すのこの音がノイジーでありながらも 曲の雰囲気を決定付ける不思議な空気を作り上げています。 さらにHollyの3重唱(だと思う)。 一枚で十分分厚い彼女の声は、幾重にも重なると、ただその枚数に比例して厚くなるわけではなく、 一つ一つが溶け合って、ずっと濃厚な表現に変わっていくところが素晴らしい。