俵万智『生きる言葉』
~新潮新書、 2025
年~
『サラダ記念日』
本書の構成は次のとおりです。
―――
はじめに
1 「コミュ力」という教科はない
2 ダイアローグとモノローグ
3 気分のアガる表現
4 言葉が拒まれるとき
5 言い切りは優しくないのか
6 子どもの真っすぐな問いに答える
7 恋する心の言語化、読者への意識
8 仔渡場がどう伝わるかを目撃するとき
9 和歌ならではの凝縮力と喚起力
10
そこに「心」の種はあるか
11
言葉は疑うに値する
おわりに
―――
私が本書を購入した時点で、帯に「各メディアで大反響、 10
万部突破!」とあります。あまり(好きでフォローしている作家さんを除いて)メディアで有名になった本を買うことはありませんが、本書はとても気になったので手に取ってみました。結果、買って本当に良かったと思える1冊でした。
全 11
章ということで、全ての紹介はしませんが、特に印象的だった点をいくつかメモしておきます。
まず第1章では、子育ての中で息子さんが語彙を増やしていくのを目の当たりにできる(できた)というところ。息子さんとのエピソードでは、第3章の、一緒にしりとりをしまくったというところも印象的でした。
同じく第3章では、ラップをめぐる考察が面白く、続く第4章は、いわゆる「クソリプ」をめぐる議論が印象的です。(俵さんが、物事を否定的にではなく肯定的にとらえようとする姿勢でいらっしゃることは強調しておきます。)
最後に、第9章では、子育てに関する一句が心に響きます。
どの章も興味深く、あたたかな語り口にぐっとくることも多かったです。
素敵な読書体験でした。
(2025.11.07 読了 )
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