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October 29, 2007
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Janetは、スコットランドの生まれなので本当の名前はJahnetteと書きジュネットのような発音になる。(ちなみに同じくスコットランドの夫君は、カナダ英語ではJohnという名前だが、本当はIainでイアンのような発音になる。)

で、そのジュネットの亡くなるまでのことにはいろいろあるのだが、そこは全部省略。

会場には、元気だった彼女がにっこり笑っている写真と、盛り花が一つ。
(供花はいらないので、その代わりにALS協会に寄付をしてくださいとのことだったし、参加者も皆、その言葉に従ったのがよくわかる。)

記帳をする受付もなく、故人に別れをつげようと思う人たちが、ごく普通の服装で次々と集まってきた。
(といっても、私たち夫婦は、どうしても喪服=黒の感覚から抜け切れなくて、黒を着てしまって、居心地が悪かったのだが、「今日はBLACK家の集まりだから」と、冗談にしてごまかした。)

最近では、Funeral(葬儀)といわずに Celebration of Life (人生を祝う会)と言われる会に出ることの方が多くなってきたが、牧師さんは「We celebrate Janet for her well-lived life」と言われた。
彼女の充実した人生を表現するにはよい言葉だと思った。

彼女は信心深い人だったけれども、今回の「お祝い」には、牧師さんが聖書を読んでそれにみなが「AMEN」と復唱するのではなく、スコットランドらしく、キルトをはいた奏者のパイプの演奏があったあと、牧師さんが「みなさん、目をつぶってください。そして、ジュネットのことを頭に描いてください」といわれた。

私もあれこれ思い出して「ああ、あんなこともあった、こんなこともあった」と考えていたら、「では、頭に浮かんだジャネットの姿から、形容詞を一つ、思いつくままに言ってください。」と、まるで学校の授業のよう。

参加者の中から次々と手があがり、graceful, smiling, loving, careing, とまあ、20位形容詞が出てきたところで、スコットランド特有の大男Iain旦那が、大声で「BEAUTIFULL!」と言ったので、笑い声があがった。
「だって、誰も言ってくれないからさ。ワ、ハハッ」と、彼は言ったけれども、あんまりしんみりとした雰囲気になりすぎるのが苦手なIainらしい心遣いだと思った。

それでも、それだけ多くの人から形容詞が上がってくると、故人の生前の様子が彷彿としてくるから、すばらしい。

そこで、次に、故人が生前、息子への手紙の形で書いた経歴が読み上げられた。

スコットランドの田舎で過ごした子供時代のことから始まって、高校のカフェテリアでIainと初めてあったことや、リーガル・セクレタリーとしての仕事のことや・・・。

息子に伝えておきたいことを、長い闘病の間にまとめたのだろうが、充実した一生だったと自らに言い聞かせているような、よい文章だった。

牧師さんが読み終わって、会場がシーンとしたところで、「何か一言言いたい人は?」と、会場を見回す。

次々と手があがり、息子さん、お嫁さん、スコットランドからきた妹さん、仕事仲間、ゴルフ仲間・・・と、話があったが、どのスピーチも一箇所は笑う場所が用意されていて、参会者は涙を流したり笑ったり。

「皆さんがこうして思い出している限り、ジュネットは皆さんの中で生き続けるのです。今日はジュネットとのお別れの日ではなく、あたらしいジュネットの誕生の日です」という牧師さんの結びのお話があり、最後に、賛美歌を一曲歌って式は終わり、あとはレセプションに移った。

察するところ、この演出をしたのはジュネットだったらしいが、そのために、形式をそぎ落としそぎ落とした進行で、その意を汲んだ友人たちも「悲しい、寂しい」という言葉を使わずに、でも、どの目も潤んで心のこもった旅立ちであった。
(これぞ、短歌の心意気!)



最後に歌ったのは 、「あまつみつかいの~言葉さながら~声も密やか~に希望ささやく<」 という歌詞で、中学の音楽の時間に習った歌だったから、 配られた歌詞カードで 歌うことができたけれども、それが「讃美歌」だとは今まで気づかなかった。(それにしても、日本の義務教育は、多方面をカバーしてくれること!)

帰宅してネットでしらべたら、日本語のタイトルは「希望のささやき」。
どこまでも、前向きで積極的なジュネットの一生を飾るにふさわしい歌だと思った。





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最終更新日  November 1, 2007 03:41:50 AM
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