NORI*ROOM

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人格障害


個々の人間の行動や対人関係などの幅広い機能の特徴的パターンの総称。



<人格障害の定義>
1:Schnei(1923)の人格異常および精神病質の定義
2:ICD(1992)の人格障害の定義
3:DSM-IV(1994)の人格障害の定義



<人格障害の全般的診断基準(DSM-IV)>
人格障害を診断する際には、以下の条件を満たす必要がある。
 A.その人の属する文化から期待されるものより著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであり、それは以下の2つ以上の領域に表れる。(1)認知(自己、他者、および出来事を知覚し解釈する様式、(2)感情(情動反応の広がり、強さ、不安定さ、適切さ)、(3)対人関係機能、(4)衝動コントロール。
 B.その持続的パターンには柔軟性がなく、個人的および社会的状況の幅広い範囲に広がっている。
 C.その持続的パターンによって、臨床的に明らかな苦痛、または社会的、職業的もしくは他の重要な領域における機能障害を引き起こしている。
 D.そのパターンは長期間安定して持続しており、その始まりは遅くとも青年期もしくは小児期早期までさかのぼることができる。
 E.その持続パターンは、他の精神疾患の表れ、またはその結果では、説明されない。
 F.その持続的パターンは、薬物(薬物乱用や投薬)の作用や一般身体疾患(例えば頭部外傷)の直接的な作用によるものではない。



<人格障害の評価方法>
 1)ディメンジョナルモデル
 2)カテゴリカルモデル
 3)多神論的記述的症候論モデル



<人格障害[パーソナリティー障害]とは?>
思考・判断や行動が特徴的で平均からずれており,そのことで周りや本人が悩む状態であるが,現在の知識では疾患とはいえず人格面の障害であるとしかいえない状態を人格障害という。



<人格障害の種類>

A:遺伝的に分裂病気質を持っていることが多く、自閉的で妄想を持ちやすく、
奇妙で風変わりな傾向があり、対人関係がうまくいかないことがあります。
ストレスが重大に関係することは少ないですが、対人関係のストレスには影響を受けます。
このグループに含まれるのは「妄想性人格障害」「分裂病質人格障害」「分裂病型人格障害」の3つです。

B:感情的な混乱の激しい人格障害です。演劇的で、情緒的で、うつり気に見えることが多いです。
ストレスにかなり弱い傾向があります。
このグループに含まれるのは「反社会性人格障害」「境界性人格障害」「演技性人格障害」
「自己愛性人格障害」の4つです。

C:不安や恐怖感が非常に強い人格障害です。
まわりに対する評価や視線などが非常にストレスになる傾向があります。
このグループに含まれるのは「回避性人格障害」「依存性人格障害」「強迫性人格障害」の3つです。



<全般的診断基準>全般的診断基準は以下の6項目からなります。
1.次のうち二つ以上に該当する。
  ・対人関係がうまくいかない
  ・感情がおかしい(感情の反応、強さ、不安定さ、適切さ)
  ・ものの捉え方がおかしい、認知に問題が見られる
  ・衝動を自分でコントロールできていない
2.自分の人格によって自分が悩む、もしくは社会や周りを悩ませている。
3.症状が小児期、青年期から今までずっと長期間続いている
4.自分の人格には柔軟性がなく、広い範囲で見られる。
5.精神疾患(精神分裂病、鬱など感情障害)の症状ではない。
6.ドラッグ、薬物、アルコールや一般的身体疾患(脳器質性障害)によるものではない。



<人格障害による主な影響>

人格障害の人は、アルコール依存や薬物依存など身体的な問題につながる行動、自己破壊行動、無謀な性行動、心気症、社会の価値観との衝突などを起こす危険が高くなります。

人格障害の人の子育てには一貫性のなさ、無関心、感情過多、虐待、無責任などの特徴があり、子供の心身に問題を生じます。

人格障害の人には、ストレスが原因で精神崩壊(日常の頭脳活動すらできなくなる危機的な状態)に陥りやすい傾向がみられます。どのような種類の精神障害を起こすかは(不安、うつ病、精神病など)、その人の人格障害の種類によって決まる部分もあります。

人格障害の人は、処方された治療計画にあまり従わない傾向にあります。さらに治療計画に従った場合でも、薬への反応が通常よりも鈍いことがよくあります。

人格障害の人は、自分の行動に対して責任を取ることを拒否したり、過剰に疑い深く、要求ばかりを突きつける印象があったりするため、医師と良好な関係が築けないこともよくあります。医師の側もその人を非難したり、疑うようになり、最終的には関係を拒否するようになってしまいがちです。

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