NORI*ROOM

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境界性人格障害



  別名:「トラブルメーカー」
     「情緒不安定性人格障害」

数値:1.疫学調査では、人口の1~2%程度に存在すると言われている。
    (境界性人格障害で悩む人々の自殺願望や自殺衝動などは非常に多いです。
     人間関係などの失敗で自殺行動を起こしてしまいます。)
   2.BPDの人の数は女性が男性の二倍である。



<BPDの診断基準>

 1.不安定で激しい対人関係様式
 2.衝動的な自己破壊行為(薬物乱用や危険なセックス、万引き、無謀な運転、無茶食い、買い物にふけるなど)
 3.激しい感情の不安定性
 4.頻繁に見られる不適切で激しい怒りやその制御の困難
 5.自殺の行動や自殺するという脅し、自傷行為の繰り返し
 6.明確なアンデンティティの欠如、不明確な自己像
 7.慢性的な空虚感と倦怠感
 8.現実または想像の中で見捨てられる事を避けるためのがむしゃらな努力



<特徴>

 ・ 自分の生き方がわからない
 ・ 現実を理解する能力が貧弱
 ・ いつも場違いな所にいるように感ずる
 ・ 自分のすべてを受け入れてもらいたいと望んでいる
 ・ 感情の移り変わりが早く人間関係が不安定
 ・ 愛し方が不十分であるという理由で相手を責めたてる
 ・ 仕事に不満を持ちやすく転職を繰り返す
 ・ 一見、周囲にうまく適応して見えることもある
 ・ 自分と他人との境界があいまい
 ・ 他人への評価が極端から極端へと揺れ動く
 ・他者に対して「いい人」か「悪い人」としか見れず、中間の見方ができない
 ・肯定と否定の感情や考えを統合する能力の欠如(分裂)、二通りの感情を同時に受け入れる融通ができない
 ・矛盾に満ちた振る舞い・一貫性のなさ
 ・ 人生の価値観や目標が突然変わったりする
 ・ キレやすい
 ・ 相手にしがみつくような態度と怒りの態度、惜しみない賛美と不条理な憎しみの間を行ったりきたりする
 ・親密さの切望を望んでいるのに、呑み込まれてしまう不安感ではねつけてしまう
 ・ 自殺未遂を繰り返す
 ・ アル中、浪費癖、過食、淫乱、ギャンブル狂、暴走行為、薬物中毒
 ・空虚感、無気力感、絶え間なくおしよせてくる虚しさ
 ・自己嫌悪感
 ・第二の乳幼児のような原世界への退行(子供返り)
 ・孤独感に耐えられない
 ・攻撃的な反社会的行為(男性のBPDの傾向)



*BPDを診断されている人々の90%以上が別の精神障害を一つ以上併せもっています。

 ・ヒステリー
 ・双極性障害(躁鬱病)・・・ほぼ100%
 ・統合失調症(精神分裂病)
 ・心気症
 ・解離性障害(多重人格障害)
 ・性格異常
 ・アルコール依存症
 ・摂食障害
 ・恐怖症
 ・強迫性障害
 ・その他の人格障害(パーソナリティー障害)
 ・パニック障害・・・25%
 ・社会不安障害・・・25%
 ・全般性不安障害・・・25%
 ・外傷後ストレス障害(PTSD)
 ・性同一性障害
 ・注意欠陥障害(ADD)



<BPDの原因>

 ・混乱した家庭環境(アルコール依存症、鬱病、機能不全家族)
 ・両親の不在
 ・両親からの無関心、拒絶、愛情飢餓常習的な虐待
 ・孤独な小児期
 ・常習的な虐待・・・下記参照
 ・第一次的な保護者との長期にわたる別離

*BPDの20~70パーセント以上が心理的、身体的、性的な激しい虐待の過去をもっている。

<BPDの原因2>

境界例の原因は単一ではなく生物学、心理学、社会学的な要因が複雑に絡み合って境界例人格障害を引き起こします。

(生物学的要因)

生物学的な原因は、遺伝です。感情の起伏の激しさをコントロールするのが不可能になる特性を遺伝的にもっている可能性があります。研究では脳の中のセロトニンの不足が原因とも言われています。セロトニンとは脳の中の神経伝達物質で平常心を保つために必要な物質です。これが不足すると感情をコントロールできません

(心理学的要因)

心理学的な原因はいろいろあります。幼小児期の親からの虐待、過保護、過干渉などです。他に最近多いのが親から感情的に拒絶されている場合です。これらが原因で思春期くらいに発症します。しかし全ての人がこれに当てはまるわけではありません。原因の一つです。家庭に問題があっても境界性人格障害にならない人もいます。

(社会学的要因)

社会学的な原因は急激な社会の変化です。携帯やパソコンなど科学技術が発達し、大変便利な世の中になりましたが、その代わりに失ったものがあります。それは人と人とのコミュニケーションなのです。メールやネットなどで人間関係を築くことはできても、生身の関係を築くのが苦手な人が多くなっています。他にもなかなか我慢できないことなども原因として挙げられます。



<虐待の分類>
1.ネグレクト=無視、育児放棄、家に閉じ込める、食事を与えない、不潔にする、放置するなど
2.性的虐待=性的行為の強要、性器や性交を見せる、ポルノグラフィーの被写体にするなど
3.身体的虐待=殴る、蹴る、火傷を負わせる、溺れさせるなど
4.言葉の暴力
5.視覚的暴力 DVの現場
6.過剰な期待による「存在」の否定
7.過干渉・過保護
8.禁止令
9.情緒的虐待
10.心理的虐待=言葉による脅し、無視、兄弟間の差別扱いなど



<DVの種類>
・心理的
 ・パートナーをバカにする
 ・相手にせず無視し続ける
 ・行動を制限する、パートナーのしたい事をさせない
 ・パートナーにつきまとい監視する
 ・生活費を渡さない、借金をさせる
・身体的
 ・暴力を振るう
・性的
 ・意志に反した性行為を強要する
 ・避妊に協力しない
・子供を利用した暴力
 ・子供の行動の責任がパートナーにあると理由づけて暴力を振るう
 ・子供にパートナーを侮辱した言葉を聞かせる
 ・子供を傷つけると言ってパートナーをおどす
 ・パートナーが子供のためにと判断して決めた事をひっくり返す
 ・パートナーが子供を悪く言っていたと子供に嘘を言う



<NPO法人埼玉子供を虐待から守る会>
 ・いらいらして子供にあたり後悔をしているあなた
 ・自分の子供が可愛く思えないあなた
 ・子育てがうまくいかず自分を責めているあなた
   ---専門の相談員が相談をお受けします(048-835-2699)---



<BPDのタイプ>

*自暴自棄型

親が自分を必要としないのなら、望み通りに必要とされない人間になってやる、という心理。自尊心が非常に低く、親の態度をそのまま自分に当てはめ、自分で自分を見捨ててしまいます。まるで紙切れのように自分を軽く扱ったり、自分で自分を無視するという間違った行動をとってしまいます。そして、ときには自分自身を傷つけるような破壊的な行動に出ることもあります。万引きなどの犯罪行為に走ったり、命を危険にさらすような暴走行為をしたり、自殺未遂を繰り返したりします。基本的な態度は「自分なんていつ死んでもいい」なので自分の命を大切にしようなんて言葉は全く届きません。

*依存強化型

分離不安を回避するために、無差別に相手にしがみついたり、依存したりします。医学的に言えば「依存性人格障害」ということになります。また、アダルト・チルドレンの世界で言われている「共依存」というのがこれです。このタイプには完全に他人の言いなりになる「お人形」タイプと、逆に他人の世話をするという形で他人にしがみついてゆく「世話焼き女房」タイプのの二つがあります。

  「お人形タイプ」

自分で自分を見捨てて相手の言いなりになることで見捨てられる不安を回避しようとします。このタイプの人でも、一見自分の主義主張を持っているように見える人もいますが、それはすべて他人からの借り物で、自分の本当の考えというものを持っていません。

  「世話焼き女房タイプ」

ひたすら他人のために尽くします。企業戦士のように、会社に忠誠を誓い人生を捧げます。常に組織のため、社会のため、全体のためを考えて行動し、他の人にも同じような行動を求めるため、自分勝手な行動をする人を憎みます。自分自身に「自分」というものがないために、「自分」を持とうとする他人に対しては「見捨てられる」ような不快感を抱きます。

*自己愛型

みんなから愛され、みんなの注目を集め、たくさんの人から惜しみない賞賛を浴びるという、そんな白昼夢に耽ることは、見捨てられた惨めさを解消してくれるだけではなく栄光に満ちた輝かしい自分という空想に浸る快感を与えてくれます。しかし、この空想が現実との区別がつかなくなっていったとき、さまざまな問題を引き起こします。

*攻撃型

挑発的であることが多く、治療場面では、医師が患者から感情を逆撫でするようなことを言われたり、医師の治療行為の矛盾を指摘して抗議したり、他の患者や看護婦を扇動して病院側と団体交渉を要求したりと、実に扱い難いことこの上ないような行動に出ることもあります。ちょっとしたことが見捨てられることに結びついて、侮辱されたような感じになり、激しい怒りの感情を呼び覚ますからです。境界例の人の攻撃は、自分で自分を見捨てているために、攻撃によって自分がどんなに不利になろうとも、そういうことにはまったく無頓着だったりします。

*快楽型

快楽型の重症な人は、やがて身を切るような快楽によってしか、自分の存在が確認できなくなっていきます。境界例の人達の心の奥底はいつも見捨てられる感覚を持っています。なので常に何処かブルーな気分だったり、イライラしていることが多いです。その不快感を解消するために短絡的な解決策を求めます。例えば飲酒、ギャンブル、セックス、買物などです。しかし健全な人でも嫌なことを忘れるためにこれらの行為を行ったりするのですが境界例の人達は度が超えているのです。特にそれらの行為で非常に救われた気分を感じますとそれに依存することなり、抜け出せなくなります。

*引きこもり型

もし、一人きりになったとしたら、もうそれ以上誰からも見捨てられることはありません。人間関係の中にいて見捨てられたり、裏切られたりする苦痛を味わうよりは、いっそのこと孤独でいたほうがいいと考えるタイプです。部屋に閉じこもっていると不便ではありますが、それよりも苦痛から逃れる方を優先してしまうのです。それだけ苦痛が大きいのです。これほど極端でなくても人間関係の中で裏切られそうな場面にあうと先に察知し、自ら身を引いてしまうケースもあります。全ての人間関係を断ち切った上でまた一から自分の理想的な人間関係を築いていこうとします。自分にとって都合の悪いことが起きると人間関係をリセットして一からやり直そうとするので年齢を重ねていくとだんだんやり直しが効かなくなり辛くなっていきます。

*理想化型から分裂型

誰からも愛される人という、ありもしない架空の人物像に憧れたり、理想的な恋人との巡り合わせを願ったりします。無限に自分を受け入れてくれる人か、あるいは自分を見捨てようとする邪悪な人か、どちらかしかなくなります。中間がありません。愛し合っていたのに、突然恋人を罵ったり罵倒したりします。かと思えば、急に自分の非を詫びて甘い関係を取り戻そうとしたりします。この理想と現実のギャップが極端に酷くなると一時的に精神が分裂したようになります。苦痛に満ちた自分は自分ではないと否定し、自分自身から切り離そうとします。しかし多くはいろいろと無理があるため心の中の妄想に苦しんだり、誰もいないはずのところから自分を馬鹿にする声が聞こえたりと幻聴のようなものが起きます。



<BPDの適正・適職>

BPTの人々は優れた知性と芸術的な素質にも恵まれている事が多いため、力強い感情に支えられて見事な腕をふるい、創造的な仕事ぶりを見せて成功を手にする事もあります。

-執筆家、画家・芸術家、女優・俳優、医師、保健士、聖職者、カウンセラーなど-

(ただし、組織のしっかりしていない職場や競争が激しかったり、批判的な上司がいたりする環境においては、コントロールを失ったり、激しい怒りをあらわにする事もある。)



<BPDの著名人>

 太宰治
 マリリン・モンロー
 ヘルマン・ヘッセ
 ジェルダ・フィッツジェラルド
 トーマス・ウルフ
 T・E・ロレンス
 アドルフ・ヒトラー
 モアマー・カダフィー
 ダイアナ妃
 尾崎豊

 「17歳のカルテ」のスザンナ
 「欲望という名の電車」のブランシュ・デュボア
 「ヴァージニア・ウルフなんか怖くない」の主人公マーサ
 「キャバレー」のサリー・ボウルズ
 「タクシードライバー」のトラヴィス・ビックル
 「ネットワーク」のハワード・ビール
 「ミスター・グッドバーを探して」のテリー・ダン
 「危険な情事」のアレックス
  ビゼーのオペラに登場するカルメン



<治療法>

 (1)探索型(表出型)心理療法
 (2)支持(的心理)療法
 (3)集団心理療法
 (4)家族療法
 (5)表現療法
 (6)薬物療法
 (7)入院療法
   追加事項:短期入院/長期入院/病院のその他のケア

*例えば行動療法や催眠療法など、その他の治療形態は、BPDの治療にはあまり用いられないのが一般的ですが、特別な事情がある場合にはその限りではありません。例えば慎重に選ばれた患者に対する催眠療法は、過去のトラウマを思い出すための有効な手段となり得ます。しかし、そうした療法に適さない患者を対象にした場合には、催眠状態が非定型、もしくは異常な意識の状態を誘発し、激しいパニックや精神疾患を引き起こす場合も考えられます。



<摂取すると良い食品>
バナナ、牛乳

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