ニャホニャホの株日記 初心者脱出編

ニャホニャホの株日記 初心者脱出編

私の投資法(3)財務の評価


株主資本比率が最も一般的に用いられるが、それ以外にも負債比率や、有利子負債キャッシュフロー比率も同時に用いると良いだろう。株主資本比率については、自分で計算しなくても四季報、決算短信等に表示されている。

株主資本比率=株主資本/(株主資本+負債)
負債比率=有利子負債/株主資本
有利子負債キャッシュフロー比率=有利子負債/営業キャッシュフロー

・財務評価目安と財務評価をする意義
株主資本比率は、少なくとも30%以上、60%以上であるとより好ましい。
負債比率は、少なくとも50%以下、15%以下であるとより好ましい。
有利子負債CF比率は、少なくとも10以下、2以下であるとより好ましい。

さて、財務評価をする意義とは何だろうか? 割安性をチェックする人は結構いるが、財務内容については軽視している人が多いように感じるのは、気のせいではないと思う。自分も、そうだったし。

財務内容が悪いと、倒産リスクが高まるというのは誰でも考えることだろうが、それだけではない。

すなわち、先日の量的緩和解除のニュースでもわかるように、今後間違いなく金利は上昇に転じるわけで、有利子負債を多く抱えている企業は、特に今後の業績に影響が出てくるだろう。

また、そもそも財務内容の悪い企業というのは、信用が低いために、社債を発行しても金利が高くなってしまう傾向がある。

そしてありがちなのが、財務内容の悪い企業が手っ取り早く資金を集めるために、いわゆるMSCBを発行するケースである。
MSCBについては詳しくは こちら を参考にしてもらうとして、これによって株式価値の希薄化が発生したり、場合によっては空売りされて株価が暴落する可能性すらあるのである。

したがって、今後は特に財務内容の悪い企業への投資には、慎重であるべきと考えている。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: