minute(ミニュート)のブログ 日刊ちょこっと福祉ニュース     今日の報告 オススメ商品も紹介中 by靖

minute(ミニュート)のブログ 日刊ちょこっと福祉ニュース     今日の報告 オススメ商品も紹介中 by靖

2021年03月14日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

Lgbtq+ Librarianship in the 21st Century: Emerging Directions of Advocacy and Community Engagement i ADV IN LIBRARIANSHIP V45 (Advances in Librarianship) [ Bharat Mehra ]


The Pride Guide: A Guide to Sexual and Social Health for Lgbtq Youth PRIDE GD [ Jo Langford ]

にほんブログ村 介護ブログ 福祉・介護情報へ
にほんブログ村

「LGBTQ」「LGBTQIA」とは、「性的少数者はレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーだけではない」ということがわかりやすいよう広まった、LGBTに代わる呼称です。
近年、「LGBTQ」や「LGBTQIA+」といった言葉をインターネットやSNSで見かけることが増えてきています。皆さんの中にも「見たことある!」という人がいるのではないでしょうか。
2018年に行われた電通による調査では、日本にはLGBTが8.9%いるということがわかったうえ、「LGBT」という言葉の認知度も3年前に比べて急上昇しています。
ところで、一般的にLGBTとは、
• L(レズビアン)
性自認が女性の同性愛者
• G(ゲイ)性自認が男性の同性愛者
• B(バイセクシュアル)男性・女性の両方を愛することができる人
• T(トランスジェンダー)主に身体的な性別と性自認が一致しない人
というセクシュアリティの人のことを指しますが、実はこれら4つは、どれも「男性・女性」という2つの性別に基づいています。しかし、日本をはじめ世界中にいる「自分は男女どちらでもない」「自分は誰も愛することができない」といった、「LGBT」にあてはまらない人はどうなるのでしょうか。
セクシュアリティについての議論が深まり、認識がどんどん多様になっている現代社会でうまれた「LGBTQ」「LGBTQIA+」という言葉について解説します!
「LGBT」ではなくなったワケ
LGBTという言葉が誕生した背景については諸説ありますが、この言葉が誕生する前は「身体的性別と性自認が同じで、異性を愛することが普通であり常識である」とされてきたので、自分の性のあり方について考える人がそもそも少ない状態でした。そんな中、当時の「普通、常識」と異なる人々のなかで、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの数が比較的多いとされていたため、「LGBT」という言葉が誕生したという流れがあります。
それからさらに何年も経つなかで、自分の性について考える人が増えるにつれて「自分はL・G・B・Tの中にあてはまらないのでは?」と考える人が増えてきました。
たとえば、
「自分は身体的性が女性で性自認が男女どちらでもないんだけど、好きになるのは女性だけ。これって、レズビアンなの?」
「自分は誰に対しても恋愛感情が湧かないんだけど、いったい自分は何者なの?」
というように、セクシュアリティについての考えがとても多様になっているのです。
性自認は「男と女」だけではなく、「男性と女性が○割ずつ自分の中にある」といった自認や「そもそも自分には性別にとらわれていないと感じている」という感情も、れっきとした「性自認」であり、名前のない性自認が数多く存在しています。そして、性自認と性的指向という2つの要素が合わさることで、さらに異なった名称が生まれます。例えば、
性自認が女性 + 性的指向が女性に向いている = レズビアン
となりますよね。
しかしながらLGBTという言葉の知名度が上がれば上がるほど、「セクシュアルマイノリティ=レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーのどれかである」という認識が広まってしまっているのも事実です。
この流れを変えるために
自分の性別がわからない・意図的に決めていない・決まっていない人
• I(インターセックス)
一般的に定められた「男性」「女性」どちらとも断言できない身体構造を持つ人
• A(アセクシュアル)
誰に対しても恋愛感情や性的欲求を抱かない人
これらに加えて、名前のついていない性やそれ以外の性を表す「+(プラス)」が追加された結果、「LGBTQ(+)」「LGBTQIA(+)」のような単語が使われるようになったのです。
ほかにも、「LGBTだけではなく様々なセクシュアリティがある」という意味の「s(複数形を表す)」が語尾についた「LGBTs」という言葉もありますよ! 
「L・G・B・T」だけじゃない性のあり方
それでは、L・G・B・T以外のセクシュアリティを具体的に解説していきます!
1. クエスチョニング (Questioning)
LGBTQという略語にある「Q」として代表的なものがクエスチョニングです。
クエスチョニングとは、自分の性別がわからない人や意図的に決めていない人、決まっていない人、模索中である人のことを指します。
 たとえば、
• 自分の性自認や性的指向を決めたくない
• まだ決めかねている状態
• どのセクシュアリティもピンと来ない
• あえて「わからない」という状態にしておきたい
といったような理由で、クエスチョニングを自認している場合があります。
つまり、性自認や性的指向について、「まだ決まっていないと思う」「わからない、違和感がある」「ひとつに決まるものではないと思う」などに当てはまるのが、このクエスチョニングです。
2. クィア (Queer)
LGBTQの「Q」がもつもう一つの意味がクィアです。
これはセクシュアルマイノリティの総称として使われる単語ですが、実は昔、この言葉は、セクシュアルマイノリティ全体を差別する「変態」という意味を持ち、ゲイである人々を中心に差別する言葉として使われていました。
しかし、20世紀終盤以降、それを当事者が逆手に取り「自分たちはクィアだけど、それがどうした!」といった開き直りのニュアンスで使われるようになったという歴史があります。
また、最近では、クィアの中には「性的嗜好(○○フェチ)」も含まれているという議論が交わされたり、「クィア・スタディーズ」という研究分野も誕生したりといった動きがあり、徐々にクィアという言葉や歴史が広がっています。
3. インターセックス (Inter-sex)
「インターセックス」という言葉は、身体構造が一般的に定められた男性・女性どちらとも一致しない状態を表しています。
しかし、性自認が男性もしくは女性であり「中間」を表す「インター」という言葉を使いたくないという人もいることから、最近では「DSD(通称、性分化疾患。からだの性に関する機能や構造が、いわゆる「男」「女」とされるかたちと異なった状態で発達する疾患の総称)」という表現が用いられることが多いです。
4. アセクシュアル (Asexual)
アセクシュアルは、誰に対しても恋愛感情と性的欲求を抱かないという人を指し、無性愛と訳されます。英語の発音になぞらえて、エイセクシュアルともいいます。
5. Xジェンダー
Xジェンダーとは男女どちらにも当てはまらない人や、性自認が男性・女性の間で揺れ動いている人の性自認です。その揺れ動き方などから中性・両性・無性・不定性の4つに分類されます。
Xジェンダーはクエスチョニングとよく似ていますが、クエスチョニングは「決まっていない・意図的に決めていない・模索している」という性自認であるのに対し、Xジェンダーは「男女のどちらでもない」「性自認が男女間で揺れ動いている」と決まっている性自認です。
6. パンセクシュアル (Pansexual)
パンセクシュアルとは、相手の性に関わらずどんな人でも愛することができる人で、全性愛と訳されます。
「バイセクシュアルと同じ?」と思われがちですが、バイセクシュアルは「男性と女性の2つの性を愛することができる」というのに対し、パンセクシュアルは相手の性を恋愛の条件としないため、相手が男性・女性以外の性自認でも(例えば、Xジェンダーやクエスチョニングといった性自認の人も)愛することができます。
しかし文献によっては「バイセクシュアルの一部」としてパンセクシュアルが扱われることもあるため、一概に全く違うものとも言えないのですが
7. アンドロセクシュアル/ジニセクシュアル
アンドロセクシュアル/ジニセクシュアルとは、性自認に関わらず男性/女性を好きになる人のことです。例えば、Xジェンダーやクエスチョニングを自認する人が自分の性的指向を示す時に使われます。
また、最近では、性自認に関わらず男性を好きになる人はマセクシュアル、女性を好きになる人はウーマセクシュアルとも呼ばれるようになっています。
8. アライ (Ally)
最後に、こちらはセクシュアリティとは少し違いますが、「セクシュアルマイノリティを理解・支援する」アライについてご紹介します。
これは自分の性自認や性的指向に関わらず、セクシュアルマイノリティに対してフレンドリーな人や差別をしない人、様々な活動を一緒にしてくれる人のことです。
他にも、ここには並べきれないほど多くのセクシュアリティが存在します。もしこの中に当てはまるものがないという人がいても、それは決しておかしいことではありません。現に欧米では自分のセクシュアリティに自分で名前をつけている人もいます。
日本より長い!?
海外での呼ばれ方
「LGBTQやLGBTQIA+って長いなあ」と感じた皆さん!「セクシュアルマイノリティ先進国」である欧米には、さらに長い名称があるってご存知ですか?
また、性が多様化する現代社会に合わせて40個近い性別で利用登録できるようになったアプリがあることを知っていますか?
ここでは、日本以外の国ではどれくらいの性別があるのかを見ていきましょう。
1. 「LGBTTIQQ2SA」って一体何?
カナダでは、なんと「LGBTTIQQ2SA」という、長い長い名称が使われました。この名称が使われるようになったのは5年ほど前に行われた、カナダのプライドパレードからだそうです。
この中にはTが2つありますが、それぞれ「トランスジェンダー」と「トランスセクシュアル」を表しています。
トランスジェンダーは、自身の「性別」に違和感を抱いている人の総称であるのに対し、トランスセクシュアルは、性自認と身体的性が一致していないと感じている人を指します。
「I」はインターセックス、「Q」はそれぞれクィアとクエスチョニング、「A」はアセクシュアルを表しています。「2S」は2-spiritedの略で、性自認が男性と女性の間を行き来しているアメリカ先住民のことです。2-spiritedの人々は先住民の中で、信仰の対象になったり予言をしたりしていたそうです。
他の国では「LGBTQIAP(パンセクシュアル/ポリギャモス)K(キンク)」という呼び名もあります。
ポリギャモス (Polygamous):ポリアモリー(関係者全員の合意を得たうえで複数人と恋愛関係を結ぶ)という恋愛スタイルを実践している人。
キンク (Kink):「風変わりな(人)」という意味の英語。
2. 世界最多の性が登録可能な出会い系アプリ「Tinder」!
アメリカ発祥の出会い系アプリ「Tinder」はご存知ですか?2016年の11月からアメリカやカナダなど、一部地域の利用者限定で、男性・女性以外に37の性別が選べるようになりました。なお、まだ日本版のTinderには反映されていません。
しかしその内訳を見てみると、「Trans・Transfeminine・Transgender・Trans Person」のように、似かよった名前が目立ちます。なぜTransgenderだけではないのでしょうか。
先ほども述べたように、欧米では自分を最もよく表しているセクシュアリティを自由に名乗る風潮があり、最適なセクシュアリティ名がなければ自分で新しく作るという行動がとられています。このように自己表現の文化がある欧米の利用者の需要に応えるために、一刻も早くバラエティ豊かな性別を用意したのだと考えられます。
3. アフリカ系アメリカ人による「SGL」
SGLとは、Same Gender Lovingの略です。
バイセクシュアルの人や同性愛者のことだと思った方が多いと思いますが、実は少し違います。
SGLとは、「LGBT」という言葉を白人が主に使っていて、黒人はそのコミュニティに入ることができない、と感じたアフリカ系アメリカ人のCleo Managoさんが1990年代につくった、黒人同性愛者のコミュニティです。
人種差別が根強く残るアメリカでは、昔からあらゆる施設の入り口に「黒人禁止」などといった差別用語が貼られていました。それは多くのゲイバーやLGBTコミュニティでも同じで、黒人のセクシュアルマイノリティは非常に肩身の狭い思いをしていました。
このような時代にSGLという「黒人同性愛者が集まる場所」を作ったことで人々の心の拠り所になったことは言うまでもなく、さらにこのコミュニティがきっかけとなって「ブラック・プライド」という、黒人のセクシュアルマイノリティに向けたプライドパレードが開催されるようになりました。
ちなみに、現在も定期的に開催されています!
「それは人としておかしい」のか?
LGBTQやLGBTQIA+という言葉が誕生したように、それぞれに合ったセクシュアリティを自由に主張できる風潮が広がっていますが、セクシュアルマイノリティについてよく思わない人や、よく知らない人はいまだに多くいます。中にはセクシュアルマイノリティに対して(悪意の有無にかかわらず)配慮に欠けた発言をしたり、偏見や誤解を抱いてしまう人も残念ながらいます。
実際にセクシュアルマイノリティを自称しているYouTuberグループの「性性堂堂」のなかけんさんが、アセクシュアルを自認・カミングアウトした際に周りから「ロボットみたい」といったことを言われた、とおっしゃっています。
ですが、そもそも「おかしい」性自認や性的指向って、存在するのでしょうか。
結論から言うと、もちろん存在しません。
世界には、「完全な男性」「完全な女性」の2つしかないわけではありません。男女の中間地点に存在している人や「自分の中に男性と女性が4:6の割合で存在している」と自認している人、自分にはそもそも性別はないと感じる人まで、実に多種多様です。100人いれば100通りの性自認が存在するのです。さらに、「どんな人に」「何人に」恋愛感情を抱くのかということも様々なのです。
そもそも、「完全な男性」「完全な女性」って存在するのでしょうか?
「自分は男性/女性だ!」と感じている皆さん、本当に自分が100%男性か女性のどちらかだと言えますか?
少し考えてみると、皆さんや周囲の人にも、身体的な性と違った要素がある人や、パートナー以外にも恋愛感情が芽生えることがあるという人もいるのではないでしょうか。
そして、「身体的性と違う振る舞い方をしている」「恋愛スタイルが自分と違う」といったところがいくつかあるからといって、その人がセクシュアルマイノリティで「人間としておかしい」といえるのでしょうか。
このように考えを進めていくと、自分の周りにいる人でさえ「完全な男性/女性」ではないということや、常に男性か女性のどちらかでいなければならない社会が疑問に思えてくると思います。また、恋愛の仕方も人それぞれであり、一概に「自分は100%男性/女性で、一人の人しか好きにならない『普通』の人間だ」といえる人は、あまり多くないのではないでしょうか。
この世界には、「性別は男性と女性の2つだけではない」ということを常に頭の片隅においておくことが「男性か女性のどちらかでしかいられない」という社会を変える第一歩になるのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年03月14日 06時23分25秒コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: