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今冬の積雪1位は山間部では青森・酸ヶ湯で341cm(2/3am7時)ですが平野部の日本一は今冬、留萌管内の幌糠(ほろぬか)です。暑寒別岳(海抜1492m)の北側ゾーンが上川北部の豪雪ご三家(朱鞠内、幌加内、音威子府)を抜いて今冬北海道の積雪1位を続けています。
積雪 2024年2/3am7時
留萌163cm 幌糠 223cm
石狩沼田(空知北部)159cm
深川から留萌に通る国道233号(留萌国道)沿いに3市町は位置し直線距離は30kmほどの狭い範囲でほぼ中央に幌糠が位置します。
理由は西から北西の風によって日本海で発生した筋状の雪雲(積乱雲)が暑寒別岳によってブロックされ南北に分流し北側は雪雲を厚くしたため留萌―沼田ラインに豪雪をもたらしました。雪雲が集約されたということです。
また3地点の1月の最多風向は?
留萌 東南東
幌糠 南南東
石狩沼田 東
南から東よりの風が卓越していますから低気圧も多かった。西~北西は多くはありません。風が暑寒別岳でブロックされ風が迂回したり山頂を超えて吹き下ろしたり多様な風のぶつかり合いがあると推定され、気流が山地によって攪乱され上昇気流が発生しやすく雪雲が次々と上空で増強されたため。
たとえば10cmの大雪は沼田では北西のときが多くなっています。西よりの風が上陸すると地上摩擦のために左にそれます。そのため南よりに変化します。
西から北西風は冬の季節風の特徴ですが、留萌国道の3都市が突出して多いのはやは暑寒別岳の地形効果の影響だと考えています。
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