PR
2023年1/1~12/31まで1年間の強風日数を調べました。最大風速10m(10分平均)が10m以上が強風の目安で風上に向かって歩きにくくなり、枝が揺れ、電線がカルマン渦によってうなるレベルです。
47都道府県庁の所在地における強風日数は次の通りです。年度によって異なりますがおおむね総観規模はアジアモンスーンの影響を受けますから傾向が分かります。地形の影響も受けます。また北緯40度前後は気温変化が大きく秋田は強風1位でした。都市部以外の岬などでもっと多いところがあります。たとえばえりも岬の2023年は275日でした。驚異的な多さです。
下記は47の県庁所在地のデータです。
★50日以上 8地点
1位 秋田 86日
2位 那覇 76
3位 和歌山 72
4位 金沢 70
5位 青森 69
6位 千葉 57
〃 札幌 57
8位 松江 52 以上 強風レベルⅣ(私の個人的な判定と評価)
★30日以上50日未満 7地点
9位 佐賀 45
10位 津 38
11位 岡山 36
12位 神戸 35
13位 仙台 34
〃 甲府 34
15位 横浜 30 以上 強風レベルⅢ
★20日以上30日未満 4地点
16位 宇都宮 27
17位 鳥取 25
18位 広島 24
19位 新潟 20 以上 強風レベル Ⅱ
★10日以上20日未満 12地点
20位 長野、富山 18
22位 名古屋、福島、徳島 17
25位 福井 16
26位 福岡 15
27位 高知、岐阜 14
29位 宮崎 13
30位 盛岡、さいたま 10 以上 強風レベルⅠ
★0日以上10日未満 16地点
32位 鹿児島 9
33位 高松 8
34位 東京 7
35位 長崎 5
36位 大分 4
37位 静岡 3
38位 前橋、水戸、大津、京都、奈良、熊本 2
44位 大阪、松山、山口 1日
47位 山形 0
以上 強風レベル0(=弱風地帯)
みなさまの所在地はいかがでしたか。
秋田は北緯40度で気流、気温とも球面上の変化がもとっとも大きく予想通りでした。那覇は四方を海に囲まれ常時、海面の摩擦が小さく海からの風は衰退しません。年間50日以上は日本トップレベルの強風地帯でありレベルⅣとしました。内陸に位置する札幌が多いのは予想外かもしれませんが、理由は、夏も冬もともに季節風の方向と石狩平野の走行がほぼ一致しているため増幅されるからです。金沢や松江は冬の季節風の影響ですね。和歌山72日で3位と予想外に強風日数が多いことに驚きました。理由はなんでしょうか。教えてください。
山形は盆地で日本一風が弱いことが判明。大阪は大阪湾に位置し盆地と同じ地形。東京も東京湾深く入り込んだところで盆地と似ています。山口、前橋、大津、京都、奈良なども盆地で強風が非常に少ない。四方の山脈が風よけとなっているため。東京、大阪、京都、奈良はいずれも首都があったところ。風が弱いところは活動しやすくヒト、モノの集積が楽だった。多くのエネルギーを使わずに済むので人が集まり都ができたと考えています。ホモ・サピエンスも生き物としてエネルギーの最小法則(無駄なエネルギーを使わない習性)に従います。
札幌の雪はまた消えそう/根雪始まりの平… 2024年11月25日
北海道の54%は白銀の世界/美深26cm 2024年11月19日
史上初4つの台風が並ぶ 2024年11月13日