17日午前10時40分頃から11時過ぎにかけて、神奈川県横須賀市浦上台や久里浜の住民から、市消防局や浦賀署に「海の方からガス臭がする」という通報が9件寄せられた。横須賀海上保安部は同日午前8時頃から、同市の横須賀新港で10日に漂着したクジラの死骸を台船に乗せて三浦半島沖に搬出していたが、「関連は不明」としている。
同市や三浦市の東京湾沿岸では6月4日夜にも、原因不明の悪臭騒ぎがあり、市消防局や複数の警察署などに500件を超える通報があった。
17日、神奈川・横須賀市で午前10時から11時にかけて、心配な通報が相次いだ。
「ガスのような、においがする」。
「海の方から漂ってきた」。
6月に異臭騒ぎがあった横須賀市で、17日午前、またしても異臭がするとの通報が相次いだ。
周辺住民は「駅で待っていた時に、あれ、何か焦げている臭いがするなと。生臭いようなんですが、焦げている臭いっていうんですか、そういう臭いがありました。1時間くらいは臭っていました」、「形容しがたい臭い...何ていうんだかわからない。そんなに長い間じゃなかった」、「臭かったです。ガソリン? ガソリン? 授業中です」、「臭いねって、ザワザワなったよね」などと話した。
実は7月10日、野比海岸にクジラの死骸が漂着。
17日は、そのクジラをえい航する作業が行われていた。
しかし、消防に確認したところ、臭いとの関連は薄いという。
三浦半島での異臭騒ぎは、6月5日にも。
街の人は「すごく臭かった。普通のガスのにおいじゃない」と話した。
この時は、三浦市から横須賀市までの広い地域で、消防や警察に250件以上の通報が寄せられた。
消防や海上保安部などが原因を調べたが、特定できなかった。
三浦半島で再び起きた異臭騒ぎについて、災害リスクマネジメントにくわしい立命館大学の高橋学特任教授は、「地震が起きる場合、活断層は動く場合であるとか、大規模な地滑り、斜面崩壊が起きているようなとき、岩石が割れているときには、よくそういった臭いがします。1923年のいわゆる関東大震災の時にも、異臭騒ぎは記録されておりまして、きょうまた異臭騒ぎがしたということで、さらに気をつけないといけない状態と思います」
異臭に関係なく、日ごろから地震へ備えておくことは大切。
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