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2010.07.21
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歯周病と全身のかかわり
高血糖、高血圧、高脂血症、肥満などという名前を聞いたことがあると思いますが、異常の程度が軽くてもこれらは相互に絡み合って、糖尿病や心臓病などの生活習慣病のリスクを何倍にも高めます。こうした生活習慣病のメカニズムに歯周病が影響しています。
歯周病は細菌の感染による慢性の炎症です。細菌の作る毒素や炎症を引き起こす物質が患部から血液中に入り、全身に悪影響を及ぼす可能性があります。一方、糖尿病などがあると歯周病が進行しやすく、治りも悪くなることが知られています。歯周病を全身とのかかわりからいうと、歯周病の予防、生活習慣病の予防は双方にとって大切といえます。
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの人、心臓に不安のある人は歯周病は心臓病のリスクを高める可能性があります。歯周病になるとその原因となる細菌が血液中に入り、心臓などに感染を引き起こす場合があります。
心臓の内膜や弁膜に障害のある人に見られる細菌性心内膜炎は、その原因のほとんどが口の中にいる細菌ですので、予防には口の中を清潔に保つケアが欠かせません。また歯周病の原因菌が心臓を取り巻く冠動脈に感染すると、毒素や炎症を引き起こす物質が血栓を起こしやすく、動脈硬化を進行させる可能性もあります。血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの人は歯周病があれば、しっかり治療して心臓病のリスクを遠ざけたいものです。
糖尿病になると、歯周病にもなりやすいことが分かっていますが、血糖値の高い状態が続くとタンパク質に糖が結合したものが血液中に増え、歯肉もその影響を受けて炎症が悪化しやすくなるので、血糖値の良好なコントロールが大切です。
妊娠中は女性ホルモンの血中濃度が高まります。歯周病の原因菌のあるものはその女性ホルモンを利用して増殖するため、歯肉の炎症が起こりやすくなります。一方、歯周病にかかっている患部から毒素や炎症を引き起こす物質が血液に入り、胎盤を刺激すると胎児の成長に影響を与えたり、子宮の収縮を促すなどして、低体重児や早産のリスクが高まることが明らかにされています。母親が進行した歯周病にかかっている場合、低体重児を出産する率が7倍以上になるともいわれています。
肺炎はがん、心臓病、脳卒中に次いで死因の第4位を占め、特に高齢者でその率が急増します。口の中の衛生状態はその肺炎の発症とも深い関係があります。食べ物を誤って気道に入れてしまい、歯周病の原因菌などの口の中の細菌が肺や気管支に感染する(誤嚥性肺炎)は、寝たきりのお年寄りには特に多く見られますが、口の中が細菌の少ない状態に保たれていれば、そのリスクを減らすことができます。






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最終更新日  2010.07.21 18:27:01


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