okeeffe05's Room

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Jan 16, 2008
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今BSシネマ特集で老いと生きるをテーマになん作品か続けて放送されています。初回だった「殯の森」(もがりのもり)を見ました。「殯の森」はカンヌ映画祭で審査員特別賞を頂いた作品です。河瀬直美監督がデビューした頃から好きな私はこの映画が見たかったのですが、映画館で見れなく見たいなと思っていたのでテレビで放映されてとてもラッキーでした。この作品は確かに老いを考えると言う事ももちろん考えさせられますが、それよりも何よりも人間が生きる事の悲しみを良く表わしていると思います。とても個人的なことをしっかりと捕らえて映像にするのは河瀬直美監督の十八番かもしれません。生きていくことの悲しみをどう乗り越えていくか、どう消化させていくのかと言うとても難しい事に挑んだ作品だと思います。静かに生きる人々の中にあるとてつもなく大きな悲しみにどう人が向かっていくのかこの映画はそんなありふれた日常の中の苦しみ悲しみを静かに描き出し浄化していきます。とてもいい作品に出会えたと思います。
「老親」という映画を次の回にやっていました。これは途中から見ることになったのでちょっと惜しい事をしたと思いました。この映画は正面から老いた肉親と家族がどうやって向き合っていくかといくことに焦点を当てた作品でした。
色々と思うところはありました。我が家にも94歳の祖母がいるので思い起こす事が多々ありました。中でも一番印象に残ったのが「老いた人がいるから、他の家族が好きな事が出来なくなったりする事は本当はおかしい」という言葉でした。
確かにその通りなんです。老いた人がるからといって色々出来なくなったり規制されていくことは他の人にとても負担になる事だと思います。特に日本社会では女性がその面倒を一手に引き受けなくてはいけないようになっています。そんな話は無いわけなんです。家族全員の力そしてヘルパーさんなど他の人の力を借りなくては老人介護は出来ません。
本当のところを言うと家族で面倒を見るのはだんだんと限界にきているのだと思います。超高齢化社会は若い人達にもの凄く沢山の負担をかけることになります。ただでさえ子供の数が少なくなっていては親の面倒だって見切れないのが現実だと思います。自分達の家庭を守るだけでも大変な現代社会とてもじゃないですが老親の面倒を見れる人は少なくなってきていると思います。今では家を継ぐということですら難しい社会になってきています。それだけ若い人がいない中でどうやって老いと生きていくのかとても考えさせられます。多分答えは中々でないと思いますが、やはり自分達で生き方を考えていかなくてはいけないのだと思います。日本は個として生きていく気負いが無いくせに、個としての主張などを始めたからやっかいなのだと思います。経済至上主義で自分の生きたいように選択して生きていく事を決めた時点で個人主義なのですから自分の生き方を決めなくてはいけません。しかしながら日本は全体主義の中にちょっとだけ個人主義が入ったからやっかいになっています。どうあがいても昔の理想だった家族みんながまとまって暮らすということが出来なければ老いた自分の生き方は早い段階で決めておかないとどうにもならなくなってしまいます。現代に生きるということはとても大変だと言う事をこの2作品どちらからも強いメッセージとして感じます。





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Last updated  Jan 16, 2008 01:03:54 PM
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