1949年の発売以来フルアコの定番として親しまれているES-175。16インチのラミネートボディ構造は、独特な甘いサウンドが特徴で、oe Pass、Jim Hall、Pat Methenyなど偉人たちの名演で耳にすることができます。1957年に製造され、元々P-90が搭載されておりましたが、現在は'69年前期~'74年前期までの通称「Tボビン・ハムバッカー」に交換され、その際、ザグリ加工とドッグイヤー型PUカバーのネジ穴を埋め木補修しております。
指板全体に渡り凹みが有り、フレットはオリジナルで残り5.5割程ですが弦高を低くセッティングしても音詰まり等無く、年代から考慮致しますと演奏性はかなり良好です。トラスロッドには余裕があり、致命的なネックのハイ起きやトップ落ちもございません。傷は全体に渡り有り、ヘッド先端の一部が抉れております。ネック裏、ボディサイドに一部塗装剥離あり。ボディトップ中央、ボディバック中央ともに激しい塗装のクラック、一部木部へ達しているものもあり、ボディサイドの一部に割れが発生しておりますが、現状の強度面やプレイアビリティに問題はございません。
製造年から半世紀以上の歳月を経てなお現役です。ラミネートメイプルボディがしっかり乾いてこその鳴り、50sギブソンならではの太めのネックグリップが大変心地良く、ジョー・パスや、ジム・ホールを演るには最高のプレイヤーズギアです。
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