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2008.06.07
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カテゴリ: フランス映画

partirrevenir1985.jpgpartirrevenir1985.jpg





 ルルーシュ『愛と哀しみのボレロ』から4年後の本作も、雰囲気の似た、クラシックの名曲の上に紡がれる物語でした。
選曲はラフマニノフ、 ピアノ協奏曲第2番
複数の家族を巡る幾多のドラマ、時代に翻弄されるという点でも『愛と哀しみのボレロ』に類似しています。違っているのは、淡さ。つかみ所のない詩的な雰囲気は、情感たっぷりで、豊かです。
淡いがゆえに構成のわかりにくさが増したのか、美点としてとれるのか、微妙なところですが、頭で整理しながら観れば理解できるので、後者といって良いのでしょう。

物語は、サロメが女流作家となり、自伝的小説についてのインタビューを受けている場面から始まります。彼女はフランスで話題の天才ピアニストに兄サロモンの面影を抱き、郷愁の念からこの小説を書いたのでした。
兄のよく弾いたラフマニノフを聴きながら、歳を重ねたサロメは過去を回想していくのです――。

輪廻 を信じているなど、底辺には神秘主義を感じます。地味でも内的な魅力があって、とても情緒豊か。
辛い時代、それでも若者たちは をしています。兄の恋人に嫉妬するサロメ、ロランの息子ヴァンサン(アンコニナ)はそんな彼女に恋している。変わらず同じように、シモン夫婦もロラン夫婦も若い頃は恋をしてきたのです。
恋愛と嫉妬。この不滅の連鎖が、なかなか明かされない密告者の真実であることを知る頃、やるせないエピローグをむかえます。

構成はわかりにくいけれど、よい映画でした。
登場人物それぞれに抱く思いがしっかり感じ取れて、ピエロのようなヴァンサンの不思議な存在が後へいくほど大きくなってゆくのもいい。
Viva Piano.




製作  タニア・ザジュランスキー
撮影  ベルナール・リュティック
音楽  ミシェル・ルグラン
出演  エヴリーヌ・ブイックス  ジャン=ルイ・トランティニャン  アニー・ジラルド
ミシェル・ピッコリ  モニク・ランジェ

(カラー/114分/フランス/PARTIR REVENIR)









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Last updated  2008.06.08 22:37:07
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