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前回、強引にバレンタインを連れ出したウルフの向かった先は
小さな一軒家だった。

「こんな所に連れてきて何の用だ?」
「ここにあいつがいる。」
「「あいつ」ってだれだ?」

「その昔、ヒーローとの戦いで、俺は深い傷を負った。」
「そこで「あいつ」と出会った。」

「俺が拒んでも拒んでも、あいつは俺を手当てしようとする。・・・
気が付けば・・俺はあいつを好きになった・・・
だが、あいつには旦那がいた。
俺はあいつの幸せを壊したくなかった。だから身を引いた。
何度も何度もあいつのことをずっと見守ることしかできなかった。
だが、最近、あいつの旦那の様子がおかしかった。
後をつけたら、女がいた。」
「それって、お前が殴った、あの男か?」
「そうだ、あいつは何も知らないで笑顔であの男を見送っていた・・・
俺は許せなかった・・・」

「で、話は戻るが、それで何故、俺を連れてきた?」
「お前にはあの家に行って、「あいつ」に好きな物を聞いてきて欲しいんだ?」
「なぜ?」
「ば、ばかやろ・・そんなこと、恥ずかしくて聞けるわけないだろ。」
「マダムキラー・ウルフと呼ばれる男も意外とシャイなんだな。ならいくぜ。」
トントン
「この家の主よ!お前の好きな物は何だ?」

「はーい、どちらさん?」
「あっえっ?ど、どうやら家を間違えた様だ・・・」

「はあ、ウルフ、お前、家間違えたんじゃないのか?」
「間違えない、今出てきたのは、間違えなく「あいつ」だ」
「ええ?」