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profile:山本ふみこ
随筆家。1958年北海道生まれ。つれあいと娘3人との5人暮らし。ふだんの生活をさりげなく描いたエッセイで読者の支持を集める。著書に『片づけたがり』 『おいしい くふう たのしい くふう 』、『こぎれい、こざっぱり』、『人づきあい学習帖』、『親がしてやれることなんて、ほんの少し』(ともにオレンジページ)、『家族のさじかげん』(家の光協会)など。

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2013/07/02
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カテゴリ: うふふ日記


 こういうものは、とっとと茹でて(焼く、という方法もあるだろう)お腹におさめるのがいいのに決まっている。たのしや。手が、あたまが、ひとりでに大鍋に湯を沸かすかたちになる。たのもしや。
 3分ほどで茹であげて、黄の色とつやを増したとうもろこしを大ざるの上にならべる。湯気がたった。
 日曜日の夕方のこと、家にいた誰も彼もを呼び集める。
 「とうもろこしですよー」
 歓声があがる。
 歓声のあとは、静まりかえる。皆、とうもろこしに齧りついているからだ。とうもろこし相手に無口になっているのは夫、長女、三女、三女の友だち、わたしの5人。うれしや。じつにおいしいとうもろこしだ。

 いただいたとうもろこし。茹でたてを食べる面面(二女は仕事に出かけていていなかった)。
 それだけで、満たされてしまった。
 それにしても、とうもろこしの5人のなかの、三女の友だちの手のなかに残った黍殻(きびがら)のきれいなことは、どうだろう。とうもろこしの粒粒を根元からきれいに噛みとって食べたからなのだ。すごいすごい。
  きょうも生きて、とうもろこしまで食べて、1日が終わろうとしている。これでじゅうぶんだと思う。ときどき、「なぜそんなにたのしそうにしているのか」と か、「おもしろく暮らすコツは?」と訊かれるが、そう見えることがまずはありがたく、もしそう見えるなら……、答えは簡単、と思うのだ。わたしが多くを望 んでいないからだ。
 なんだかいつも、「これでじゅうぶん」と考えている。

 うまくゆかないことが起きたときも、一気に片をつけようなどとは思わず、じわりじわりとゆくとしよう。……悲しみも、辛さも、おそらくは噛みしめるたび身になってゆきそうではないか。


ブログ漬けもの1.jpg
持ちものについても、食卓についても、
「これで、じゅうぶん」という気持ちを持ちたいと
希っています。
写真は、わたしの机の横に置いているぬか床です。
漬けものは、食卓のおかずが過剰になるのを
引きとめてくれる大事な存在です。


ブログ漬けもの2.jpg
漬けものは、盛りつける器によって、
感じが変わります。
小振りのまな板(皿として使っています)に盛りつけると、
こんなふうです。
左上から時計まわりに、グリーンボール、大根、茄子、
にんじん2種、きゅうり。


ブログ漬けもの3.jpg
洋風の白い皿に盛りつけました。
そうそう、
古漬けは、パンの上にチーズとともにのせて、
カナッペ風に食べるのが気に入りです。


ブログ漬けもの4.jpg
深鉢に盛りつけました。

大皿にたーくさん盛りつけることもあります。
漬けものが主菜という日です。





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最終更新日  2013/07/02 09:56:46 AM
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