
猫の教育は、何も人間がするばかりとは限らない。猫は猫同士でちゃんと教育し合う。
子猫は親の様子を真似たり、親のしている事に興味を持って自分もチャレンジしたりして色々な事を覚えて段々大きくなっていきますが、毋猫は自分の真似をするのをただ黙って見ているだけなのかと思うと、イヤイヤ、ちゃんと躾もしています。たとえば、子猫がヘンテコなところに行きそうになると、こっちにいなさいと呼びもどしたり、くわえて連れもどしたり…。親猫にじゃれて、力まかせに噛めば『喝!』を入れられて噛みかえされたりもします。ちゃんと『ほーら、こうすると痛いでしょ?』と教えているのです。
同じく子猫同士でも、一緒に遊びながらそういったルールを自然に教えあっています。我が家の子猫が大好きなプロレスごっこがその遊びの代表。
子猫は生後3、4週間を過ぎた頃から、そりゃもう『あなた達、毎日同じ事をして、よくもまあ飽きないわねぇ』というくらい、くる日もくる日もプロレスごっこをします。
相手のシッポめがけてと飛びついたかと思うと、すぐにそれこそ取っ組み合いの状態になり、3つどもえ、4つどもえにもなってプロレスごっこに興じます。
…そうこうしているうちに、エキサイトした誰かが、相手を力まかせに噛むと、噛まれたコは痛くてウギャっと声をあげます。すると声を上げられた方はエキサイト状態からちょっと素に戻り、噛む力を緩め、するとまた、ゆるめられた方はココゾとばかり反撃に出て、今度はゆるめた方がウギャっとなったりしています。
そして、その様子はお互いに毎日結構痛い思いをして遊んでいるように見えます。
こうして来る日も来る日もプロレスごっこを繰り返した子猫達は、そのうち段々と噛んだりキックする力加減を覚えていきます。
だんだん大きくなってくるに従って、力だってそれなりに強くなってくるハズですから、お互い力を出し過ぎたら痛いと分かってくれば、そのうちそうそう本気も出さなくなってくると言うものです。
こうして子猫達は、猫同時のつきあいを通して、お互いを教育しながら遊びと本気の力加減を覚えて成長していきます。
ちなみに猫の場合は、勿論プロレスごっこは男の子だけの遊びでは無い。女の子でもシッカリ『ヤルわよー』と参戦しています。
ところが、これが人間が相手となると、そうそううまくは行かないようで、時に生後2ヶ月前後など小さい子猫を迎えると、力加減がまだ分らずに、本猫は遊びのつもりでもつい飼い主を強く噛んだり蹴ったりしてしまう事があるようですが、人間がこの力加減を教えるのはなかなか大変なようです。猫同士程絶妙なタイミングでなくても、その度にイタ!とか悲鳴をあげ、とにかく猫にそれは痛くて嫌なのよ、と教え続けなければならないのですが、かなーり根気が必要な上に、それでも一向に直らないコもいるらしい…。br> ところが、この一向に直らないコが、後からお友達の猫を迎えたりすると、しっかりその加減を覚えられる事があるそうで、やっぱりこの手の教育は、猫は猫同士の方が断然効果的!のようです。