遠藤でぇ~す、タイコ叩きまぁ~す2

遠藤でぇ~す、タイコ叩きまぁ~す2

2008/05/13
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カテゴリ: ドラマー特訓状況
公園で子どもが無邪気に遊んでいる


ママが言う

「危ないから公園から出ちゃだめよ」
「はぁ~い」

よく見る光景である


さてさて変な所に不安を抱いたままリハーサルを終えます
あとは本番を待つばかり

今回は全部で5バンド出演のイベント


ドラム、もの凄くいい音を出している
「え?マジ、すげぇいいじゃん」

懐かしのボロ、、、いやスイングスターの音なのか?
あのドラムでこんな音を出せるなんで相当な達人だぞぃ

見るとぉ~、、ん?なぬ?
うわぁ~、そりゃ反則だろぃ

なんとドラムセット持込です、しかもですね
これまたなんと

黄色のグレッチ♪

グレッチ、しかもシェルの色がイエローですよ
おいおい、それってまさしく

トニーウイリアムスじゃんっ!!
(↑DWの前のコトです)


ジルジャンとかセイビアン系では無いことはわかるけど

なんだよぉ~セット持ち込みOKなのぉ?
だったら、オレも、、、、、

やっぱしいいや、車で上野まで来るのが面倒だわぃ
(↑そんな理由かよ)


いよいよ本番です

最初のバンドは先ほどのグレッチバンド
めちゃめちゃ熱いバンドでした

で私達はその次の2バンド目
最初のバンドが終わり、私が舞台袖に向かい入れ替えします

スタッフの方たちが慌しくグレッチをバラしています
私はスタッフの方に面倒をかけたく無いからぁ~

「あああ、別にこの黄色いセットで叩いてもいいっすよぉ~」
「いやいや、大丈夫です、すぐやりますからぁ」

ちっ、やっぱりそうか(←当たり前です)
グレッチを叩き損ねたぜ(←人のセットですから)

あっと言うまに、ボロ、いやいやスイングスターがご登場
シンバルは先ほどのセイビンのビーパチです

ま、お借りする立場ですから当然文句は言いません
(↑思いっきし言ってるでしょ)

ステージに立ち(←ドラムは座りなさい)本番スタートの指示を待ちます
その間、会場のサイズを頭にいれます

客席を見回します、見慣れた顔がチラリホラリ

おおお、ぺっぽこ君たち来てくれたのかぁ~
おおお、以前ウチのバンドに居たメンバーだ
あれれ?奥で騒いでるガキどもはなんだ?
おっと、客席だけじゃ~ダメよ天井もね
あれれ、天井汚ねぇ~なぁ~、ありゃ掃除できないかぁ~

縦!横!そして上!なおかつ後ろ!!
よっしゃ!オッケ♪

「それではラッキーマンデェービックバンドでぇ~す」

よしスタート、1♪2♪123GOぉ~
カウントを出してステージが始まります

最初の出だしは私とベースのぴよちゃんだけです
スタートしてすぐに、あれ?と思いました

でも、まぁ~いいや、ピアノが入りそしてブラスが入るとぉ~

あれれ?なんだぁ~?????

モニターから流れ出る音、、、、


チン

は?チンって何?


プン

は?プンって何?


カン

は?こんどはカン?


プン

あれ?またプン?


んんん?

なんでしょうコレ?

ああああ、


チンプンカンプンってコトねぇ~
(↑バカ)

リハーサルの時の調整とは程遠いセッティング
考えてみれば、ウチのバンドのリハは1番最初

その後の4バンドがあれやコレやと注文を出せば
当然モニターセッティングが変わる

あちゃ~、こりゃ全然わからんぞぉぉぉ!!!

さぁ~どうする!!?

先ほど広げに広げた意識がギュっと狭くなります
不安な気持ちが音に出るのが見えてきます

やばい、これ絶対やばい、モニターの中に探します
ベースのぴよちゃんを探します

「ぴよちゃ~ん、ぴよちゃ~ん」
見つけられません、あああ、どうする

大丈夫かオレ?

いつもなら暴走する私のコトを
ベースのぴよちゃんが

「遠藤さぁ~ん、凶暴になってますよぉ~」とか
「あああ、それ以上前にいっちゃダメですよぉ~」とか
ベースの音でそっと教えてくれます

でも、今日は、このステージではその音が聞こえない
モニターから音は出てるのだろうけど

なぜか理解出来ないっ!!

ベースの音、出てます
ブラスの音、出てます
ソリストの音、出てます

でも理解出来ない

モニターの中で整理が付かない

あせる

オレの音、合ってるの?
オレの音、出てるの?
オレの音、届いてるの?

客席を見渡す、客の表情から様子を伺う
別に異常はなさそうだ

でも

でも

自信が持てない

なんだか分からない

そのウチ自分の音も分からなくなる

バンドメンバーを見渡す、遠い、いつもより遠く感じる
それはステージの広さとかでは無く、気持ち的に遠い

1曲目がなんだかわからず終わる
良いも悪いもわからない

客席中央のPAのオッサンに手を振りサインを送る

ベースを指差す(ベースの音がぁ~)
耳に手をやる(聞こえないんですぅ)

PAのオッサンなにやらツマミを調整してくれる
おおお、助かったぁ~、もう一時はどうなるかと、、、、

2曲目スタート、ガーン!!!!!モニターの音
ベースの音だけじゃなく全部の音が上がる

もう余計に分からなくなる、あっと言うに2曲目終了
納得する部分なんぞ一つも無く終了

うわぁ~ん、どうするぅ~
もう全然わかんないよぉ~

オレの位置ってドコにいるのぉ~?


困りに困りってる時に

あの光景が

浮かんでくる

「危ないから公園から出ちゃだめよぉ~」

そう、いつもならママが注意してくれるのね
夢中になって公園で遊んでる子どもをね

でも、今は、、、、

公園から出てもママは何も言ってくれない

てか公園から出ちゃうコトすらわからない

「ママ、ボク公園から出てるぅ?」

公園の中にママを見つけるが反応がない

ねぇボク今ドコにいるの?

ねぇママ、ボクの声聞こえる?

ママは前を向いてるばかり

ああ、いつもの近所のおじちゃんだぁ

ねぇボク公園から出ちゃってる?

近所のおじちゃんも答えてくれない

ねぇ

ねぇ

ねぇ

ボク、公園から出てないよねぇ、ねぇ

そして公園までもが

ドンドン狭くなってくる

身動きが取れない

動けない

ねぇ

ねぇ

だれかいないの?

ねぇ



孤独

もの凄い孤独を感じる


公園にママも近所のおじちゃんもみんないる
でも反応が無い、

ちがう、ママも近所のおじちゃんもじゃべってる

「危ないから公園から出ないようにね」

言ってる、でも、でも

聞こえない



3曲目のカウントが出せない


聞こえない


伝わらない

受け止められない


レーザー、リバース、全部無理


あああ



そんな時

「カウントちょっと待ってね」

ん?

なに?

コンマスの声?

MCをやってるコンマスの声が聞こえました

MCマイクを通して

「カウントちょっと待ってね」と私にしゃべる

バンドメンバーが私を見る

客席のみんなが私を見る

一瞬ではあるが

視線がイッキにドラムの私に集まる

私はとりあえずコンマスに言う

「了解でぇ~す」

その一言の会話

そして私に向けられた

沢山の意識

ただそれだけ

それだけのコトで

イッキに

もう本当にイッキに意識が広がる

パーっと目に映る光景が変わる

おお、キター!

よっしゃぁぁ!!!

なおかつベースのぴよちゃんに声を掛けてみる

「ペースが聞こえなぁ~い」
「ん~遠藤さんちょっと前に出てるカモ」
「オッケぃ♪」

ステージ上でそんな会話してみる

ただそれだけで

イッキに晴れる、意識がハートがイッキに晴れる

カウントを出し3曲目、結構ハードな曲

モニターの中にぴよちゃんを探す

「ぴよちゃ~ん、ぴよちゃ~ん」
「はいはい、遠藤さぁ~ん」
「おおお、ぴよちゃんミッケ♪」

「ブラスのみなさん元気ですかぁ~」
「はいはいぃ~」
「おおお、オッケイ!!」

先ほどの、ちょっとしたコト
本当に大したことじゃ~ないこと

ちょっと会話をしただけ、ただそれだけ

そんなコトで世界がガラっと変わるし、変えられる

人間ってすごいと思った

人と人の間にあるものってすごいと思った

ママが言います
「危ないから公園から出ちゃダメよぉ」
「はぁ~い」

近所のおじちゃんが言います
「おお、車に気をつけろよぉ~」
「うん♪」

よっしゃぁぁぁ!!!ガンガンに行くぜぇ!!!
あとはもう最後まで全開にドライブするのみ

安全な公園の中でのびのびと走り回る子どものように
叩きまくります

「ねぇママ、ボク公園から出てない?」
「大丈夫よ」
「うん♪」

でも所々で落ちます、さっきの恐ろしいほどの孤独に落ちます
ココの会場はそんなに甘いモンじゃ無さそうです

そんな時はちょっと怒鳴って見ます
ウリャァァァ!!!

2ndラッパのイケメン君が反応してくれます
な、な、なんすかぁ~って肩が反応します

また意識が広がります

曲中に点呼などを取ったりします

「ラッパぁ!!」
「うっす」

「ボントロぉ!!」
「うぃっす」

「サックスぅ!!」
「・・・」

「コラぁサックスぅ!!!」
「はいはいぃ~」

よしよしオッケィだ!!

あれ?また落ちた、孤独になっちゃったぁ

「コラぁ客席っ!!!」

ん?あれ?

一番奥で騒いでるガキどもってもしかしてぇ~

MM兄弟かぁ!!??

あいつら何やってんだぁ?

ん?石?

石もって遊んでるぞ

ゴラァァちゃんと聞いてろぃ!!!!

てかライブ会場で石持って遊んでるのって
世界でオマエ達だけだよゴラ!!


そして最後の曲を締めます

セイピアンのビーパチ君でシメます
バチャーンとしめます

ちょっとフロアタムの音を前に入れて
クラッシュを叩きますとぉ~

オバチャーンに聞こえます(爆)

結構叩いてて「ガク」とズッコケます

ま、とりあえず終わりました
なんとか終了ってトコでしょうねぇ~



とは言え、途中でも孤独に落ちるコトがありましたよ
意識が狭くなったり広がったりの謎のステージでしたね


あんな孤独な感じ
すげぇ~久しぶりだったなぁ~


でもね

そんなコトよりね

ステージ上でちゃんと聞きましたよ

師匠のトランペットソロ

ベースラインが下から上にあがる時

それに合わせてソロもグィ~ンと上げるヤツ

めちゃめちゃカッチョよかったっす♪





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Last updated  2008/05/14 08:28:34 PM
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