水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

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カテゴリ: 絵日記三昧




カスピ海の風の街バクーは昨日も外に出れば、

したたる汗のしとどに肌ににじむ一日。

アゼルの乙女らは、その炎天を気にもかけずして、

美形の乙女、あるいは思い合うふたり連れ立ちて

思いおもいの薄絹と髪形に美しく装いて

わが宿のそばの緑陰濃き石畳を闊歩するなり。


この国にては、年の頃はや壮年のふたりも、

うら若き乙女たちも仲良く連れ添い、

時には手をつなぎて歩むうるわしき風習あり。

バクーの夏


今日も、暑き一日となる気配にて、海辺にて憩う算段。

ひねもす無為に無頼の時をすごす歓びはあれど、

心の底に埋火のごとく潜む思いはいささかも消ゆる兆しあらじ。


過ぐる年は、南の千丈、甲斐駒、北の常念、穂高と歩み、

雪渓に頬を冷やし、渓流に脚を冷やすも、汗ばむ時候なれば

冷えし麦酒を五臓六腑に流し込んで、

柳蘭の薄紫の花の夕暮れに消え果るまで、

峠の茶屋の木の椅子に座りて憩ふ。

  山の湯や まだ尾根駆ける 夏の雲

下記は、雲の上なる散歩道、南アルプス千丈が岳の頂。


南アルプス


このカスピ海の街は、山より遠く、

かつ山に登るという慣わしあらざりて

地図の入手もおぼつかなく、国境には小さな豹もいるとかや。


とめどなき山への憧れを、いにしえの折の写真など

とりいだしてしばし心なぐさむ。

下記に示したる写真は、

一人身の折に、燕岳より大天井岳に至り、

遠き槍の雪嶺を遠望せる折の思い出の一枚。

無私、無欲、ただただ満ち足りた至福の時。

槍が岳を望む尾根


いま一枚、槍が岳山頂付近より天下の険を覗うの図。

かくなる岩の上に居る時の至福を一度覚えたらば、

生涯、飽くなき山への虜となるもせんかたなし。


槍が岳


前世は何かはしらねども、袖摺りあうも他生の縁、

素通りなさらずに、掲示板にひとこと、三言。

心に思いつきし言の葉など、したためられたし。





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Last updated  2003/09/01 06:49:49 PM
コメント(10) | コメントを書く


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Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ 画像追加(8/31)  
北極星 さん
そう!これですよ。山男の姿は!これでなくっちゃね!南アルプスの絵ももなかなか。北アルプス表銀座よりの雪をかぶった槍ヶ岳!良いですね。雪山のでの汗はまた最高。帰国の折には連絡を。お待ちいたしております。     山の仲間より
(2003/08/31 08:57:11 PM)

Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ 画像再追加(8/31)  
つい最近、氷壁を読み直した後だったので、この写真にとても感激しました。リンクさせてくださいね。 (2003/08/31 10:29:33 PM)

Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ 画像再追加(8/31)  
~風子~  さん
     ご無沙汰しております。
幾つになっても手の温もりを感じられる関係を持ちたいですね。 日本でも最近は年配の方の間で手を繋いで歩く方が増えているそうです。

今日、我が子と手を繋ぎ、改めてその小ささを感じました。無垢で愛らしいその手に ≪お母さんのように大きな手になりな≫ と励ましを送りました。

(2003/08/31 11:21:30 PM)

Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ (8/31)  
msk222  さん
まさか、カスピ海より仙丈ヶ岳の絵が届くとは思いませんでした。
山男でもあったのですね。今年は信州も天候が不順で、山に入る人も少なかったと思います。
しかし、天気の変わりがはやいときには、山はきれいですね。中央アルプスに行きましたが、高山植物がイキイキしていました。
空の群青が目から染みこんできました。

山もいいけれど、カスピ海の美人もいいですね。
(2003/09/01 08:15:46 PM)

Re:Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ 画像再追加(8/31)  
アフリカンハートさん
>つい最近、氷壁を読み直した後だったので、この写真にとても感激しました。リンクさせてくださいね。

リンクは自由です。ところで、貴方のプロフィール写真は本人?
   まるでアフリカンですね。

   新田次郎の「孤高の人」、ほかに穂高に死すなど、いい山の本はいっぱい。
   そのうちに「日本山岳紀行全集」などやみつきに。
   辻まことさんの「山からの絵本」など秀逸です。 (2003/09/01 11:08:38 PM)

Re:Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ 画像追加(8/31)  
北極星さん
>そう!これですよ。山男の姿は!これでなくっちゃね!南アルプスの絵ももなかなか。北アルプス表銀座よりの雪をかぶった槍ヶ岳!良いですね。雪山のでの汗はまた最高。

代わりに登ってしっかり紀行文を送って。誰かは大体推測しています。
 良い山旅を。露天風呂では、ちゃんと前を隠してね。うわさをきいてますぞ。 (2003/09/01 11:12:31 PM)

Re:Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ 画像再追加(8/31)  
~風子~さん
> 日本でも最近は年配の方の間で手を繋いで歩く方が増えているそうです。
今日、我が子と手を繋ぎ、 ≪お母さんのように大きな手になりな≫ と励ましを送りました。

  知人の無邪気な男の子が言ったそうです。

  「僕はいつ、おかあさんみたいな、大きなおっぱいになれるの?」


-----
(2003/09/01 11:15:29 PM)

Re:Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ (8/31)  
msk222さん
>まさか、カスピ海より仙丈ヶ岳の絵が届くとは思いませんでした。

人は現況に満足できないもの。海にいれば、山を思い、
  山にいればいつかきっと、このカスピ海の美形を思い出すのかも。 (2003/09/02 12:59:02 AM)

Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ (8/31)  
ゆめ@なら さん
懐かしの槍ヶ岳、昔むかし若かりしころ3192mの頂上に立った記憶がよみがえりました、たぶん俊介さんの写真と同じころではないかとおもいます、俊介さんも昔むかし、まさに孤高の人、加藤文太郎を地で行ってたのですね、あこがれの人でした、 (2003/09/02 11:02:13 PM)

Re:Re:カスピ海で偲ぶ山への憧れ (8/31)  
ゆめ@ならさん
>懐かしの槍ヶ岳、昔むかし若かりしころ3192mの頂上に立った記憶がよみがえりました、たぶん俊介さんの写真と同じころではないかとおもいます、俊介さんも昔むかし、まさに孤高の人、加藤文太郎を地で行ってたのですね、

山に憧れ山に行き、言葉少なにただ歩む

   雪渓下りて岩場登り触れる岩肌の冷たさよ

     こんな唄を歌いながら、たくさんの孤独な、
     しかし幸せに満ちた至福の時がありました。



    (2003/09/03 02:11:31 AM)

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