2013.05.03
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最終更新日  2017.01.26 13:44:53
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■コメント

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「コンタクトレンズ」  
少年カラス さん
これからいつもよろしくね。

ビュウティフルワアルドだね、
コンタクトレンズで透かした世界では、誰も死んではいけない。
ぼくは死ぬ。
空気ってなんだろう。


空気から答えはかえってこないかわりに、きみがつま先立ちで呼吸をしている。
かかとのしたに青いチョウチョウがいることは、キスが終わるまで知らなくていい。
ぼくたちが終わるまで誰も、死んではいけない。きみも。

そう。

ちょっとした突風が目からレンズを剥がして空へ飛ばしたら、追いかける視力がないぼくの手をひいてきみは駆け出すだろう。
青いチョウチョウを踏み殺してしまうだろう。
実は、チョウチョウの血液が赤色だったことなんて気づかないだろう。誰も死んではいけないの、だ
から。


葡萄ジュースがこぼれた。
テーブルクロスに地図を作った。
ぼくは、
いちばん甘そうな場所を指さして「ここに行こう」ときみを誘った。
きみは、
「車を買おう、かわいいやつ。」と言って、小さな自転車の鍵を探しはじめた。

ずうっとまえに、
自転車の鍵は加工した、ぼくらの指輪になっていたこと、
きみは知らない。
知らなくてよかった。
誰も死ななくていい。 (2013.10.14 22:34:49)

「眼鏡」  
これからまた、よろしくしましょうか。

外した眼鏡のレンズは、アルコールの様にとろりときらめく。
ぼやけた輪郭だけで判断したあなたの形は、
わたしにとって最も美しい生き物のものとなるだろうか。
裸眼で見えないのに。

眼鏡のフレームは液体を縛りつけている、ふるえながら表面張力で保たれている世界はとても脆い。
この凪ぐなかに映り込むのが世界なら、誰も死んではいけない。
こぼれそうなわたしの視界をアルコールと間違えて、あなたは、あっ。

飲みほした。

休肝日だったことは、フレームも融けるまで知らなくていい。

たくさんのコップが並んでいるなか、りんごのうさぎは、
あけっぱなしの蜂蜜の瓶にとっぷんと飛び込んで、紺色のじゅうたんに無数の半透明を鏤めた。
わたしの「甘くなってしまうよ」という忠告を無視して
「夜空に沈むみたいだ」とあなたはよこたわった。

……

「わたしが甘いもの苦手だってまだ知らないままでいるんでしょう?」
あなたは夜に浮かんで眠っている。


あなたのいる夜空が朝を迎えるまで、
誰も死んではいけない。
飲みほしたわたしの視界が朝を迎えるまで、
誰も死んではいけない。


蜂蜜に溺れるりんごも、
夜空に揺蕩うあなたも。


どこへも行けない、行かないわたしは、何かの儀式みたいに厳かに、よこたわるあなたの靴を脱がす。
あらわになった足の甲にくちづけをひとつ。
先刻あなたを見てしまった時からとくとくとしつづけているのを、止める為。
ずうっとまえのきずぐちがひらいて、とくとくとしているんだ。蜂蜜にもわたしの血が落ちてしまった。

きっとこの星のどれかもわたしの汚れた血でできていること、
あなたは知らない。
知らなくてよかった。
誰も死ななくていい。

---

あまりにも素敵な詩をいただいたので、重要かなといった部分だけ頂いて、お返事してみました。

“駄目で元々”と思いつつ、ここで待っていました。
五年ほど前の少年カラスさんの、楽天でない他の名義の詩のブログにやはり駄目元で、コメントを書き込んだりしたり。

もう一度、あなたの言葉に触れさせてくれて、ありがとうございます。本当に。
きもちのわるい行動をした僕への別れの餞別を下さったのか、
これからもっと仲良くできる希望を下さったのか、実を言うと僕は判断できていません。
ただ一つ言えるのは、僕は少年カラスさんのことが大好きで、それ故にあっちもこっちも不自然な行動や言動でいっぱいになってしまうということです。
うさりんごをもらった時の気持ちが忘れられませんでした。
よかったら、また、そして前よりも、仲良くしてください。

転(元友.利.衣) (2013.10.16 18:11:09)

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