韓国同居暮らしと日本語教師
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昨日、二十歳まで日本で過ごし、韓国にお嫁に来た韓国人おばあちゃんのところへ遊びに行った。 うちは山の中だが、全寮制(?)の高校があって、そのおばあちゃんは、その学校の先生のお母さんだ。昭和4年生まれ。東京育ち。 山の中なので、近所に商店街もなく、そのおばあちゃんは家のなかに軟禁状態といってもいいくらい。 息子と孫達は学校の食堂でご飯を食べているみたいだ。でもそのおばあちゃんは好き嫌いが激しかったりして、家で一人でご飯を食べる。というかほとんど食べていないみたいだ。 あんまりご飯を食べていないようだと、その学校のアパートに住んでいる日本人の四十代女性が言っていたが、家にキムチもほかのおかずもなく、米だけあった。持って行った魚とほうれん草と玉ねぎでおかずを作り、ご飯を食べた。 台所に韓国語で「一人だけでご飯を食べます。」、玄関のドアに「外に出ないで下さい」とか張り紙がしてあった。ひょっとして、おばあちゃんがちょっとボケているから、そうしてあるのか。確かに「子供は一人だけか?」と五回ぐらい殆ど連続して聞かれたけれど。 食事のあとは一緒に行った四十代のお姉さんが歌を歌った。今その歌の題名を打とうと思ったけれど、全部忘れてしまった。要するに私が生まれるはるか前の歌なので、題名も歌自体も何にも知らない歌なのだ。 「ハセガワカズオの奥さんは誰だっけ?」とか、「東海林太郎が、、」とか。あ、「東京音頭」は聞いたことがあった。 「今上天皇は、、」という話になったが、おばあちゃんの指す今上天皇は昭和天皇で、もう「今上」ではなかった。 で、私にも「なんでもいいから一曲歌え」と言ったけど、これが結構困るのだ。皆さんに聞きたいが、歌詞を見ないで歌える歌って何かある? 童謡とか、音楽の教科書に出ていたとか。大抵はそんなところだろうと思う。私なんて「君が代」すら歌詞がはっきりわからず歌えない。問題はいろいろとあるが、国歌なのに。 こないだの旦那の末の妹の結婚式のときにも「カラオケなしでなんか歌え」ってしつこく言ってきて、あまりのしつこさに半分ふてくされて「七つの子」を歌ったというありさまだった。 昔のヒット曲ってわりかし誰でも歌詞を知っていて、皆で歌えるものが多かったように思う。それに引き換え、いまのヒット曲は「歌詞を覚えよう」と努力しない限り歌詞を覚えられない。はやったとしてもすぐに忘れられてしまうような感じだ。昔のレコード大賞は「ああ、この歌が受賞するなら文句ない」と思えるぐらいの曲が受賞していたが、近年では「確かにこの曲もはやったけど、ほかにもっとはやった曲があったような気がする」と残念ながら、思ってしまっていた。それ程、本当に大きなヒット曲がなくなってしまった感じがするのだ。物も使い捨ての時代なら、ヒット曲も使い捨ての時代なんだろうか。 だから、「歌詞を見ないで歌える歌」というのを練習しないといけないと常日頃から思ってはいるのだが、そんなことする気にならず、当てられると困惑することがたびたびあって困っている。
2002年05月14日
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