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各都市の流通が発達し 人々の生活が豊かになったとはいえ
この 謁見の間 の豪華さは 見る者全てを圧倒させた・・・
まるで 御伽噺に出てくる宮殿そのものである。
周囲は 数々の宝飾品 に彩られ 室内の広さに到っては
大型の飛竜でさえ 入ることが出来るやもしれぬ・・・
以前は さびれた小国家のはずの ドンドルマ
が ここまで急速に発展し始めたのも
近年 良質な レアエレメンタル鉱山
が発見され その鉱脈が無尽蔵に
鉱石を吐き出し それを背景に 近隣には 類を見ないほどの
大都市を形成しはじめたのである。。
それゆえ 鉱山の利権
を狙う者は後を絶たず 野盗
ばかりか
ひいては 近隣諸国
とさえ 小規模ではあるが 小競り合いが続いていた…
城下町では いつ大規模な戦争が起こってもおかしくないとの
うわさ話で持ちきりである。
「表を上げよ・・・」
「はっ・・・・ レジーナ 様 も 健やかなる事 何よりでございます」
死渇
と呼ばれた 長兄が応える。
謁見の前に 4人とも 湯浴み
と身なりを整えたのであろう
先ほどまでの 汚さは微塵も感じさせず
しかも ドンドルマでは見慣れぬ服装に着替えたばかりか
ビロード
の様に美しい黒髪を 後ろで束ねていた。
跪く 4人から 真紅 を彩る絨毯が伸び はるか先の 数段上に座す女性こそが
城塞都市ドンドルマの 統治者 レジーナ である。
4人を見下ろす レジーナ
は 数々の宝石が散りばめられたドレスに身を包み
頭頂を飾る 王冠 だけでも 一国をも買えるやもしれなかった・・・
「此度は 干ばつに苦しむ わが領土に 多大なる ご温情を・・・」
「えぇぇい 世辞はいい 世辞は聴きとうないわ!」
「余が聞きたいのは ただひとつじゃ・・・」
「何なりと・・・・」
「遥か東方の地で 大国の脅威にも屈せず どんな屈強の軍隊でさえ
そち達の国を落とすどころか 唯の一人とさえ
帰還することも適わぬと聞くが まことか?」
「左様でございます・・・」
「 コバン よ・・・ エー シュン を呼べ!!!」
「はっ!」
横に控える コバン と呼ばれた従士が慌しく席を外した。。
僅かに時間をはさみ 一目で 重臣
と分かる いでたちで
口ひげを生やした男が姿を現した。。
「陛下 お待たせ致しました 何用でございましょうか・・・」
「そちが 軍事大国 バロール と同盟を結ぶ折
僅か数名で 500名もの兵士を退けた国があると 聞いたそうじゃな?」
「プッ・・・ バロール って あの腰抜け野郎たちのことか・・・」
少年のあどけなさを残した 昴
が 小声でつぶやいた。
「控えよ 昴
!! 陛下の御前であるぞ!!!」
死渇が 昴を 睨みつけた。
「陛下 陛下って・・・ たかが 成り上がりの一貴族だろ・・・」
「スバル!!!!」
「よい よい 子供の戯言じゃ・・・ エーシュン
続けよ」
「は・はい・・・ ここから早馬でも 2月余り かかる大陸の果てに
鬼哭(キコク) という小国があり・・・」
「屈強の大国の侵略も全く寄せ付けないとの噂を聞き 陛下に進言したゆえんです」
「その者 鋼の体躯を持ち 炎の闘志を纏い
速きこと疾風の如くと 聞くにおよんでおります」
「 バロール の王も 王宮に送りつけけられた 500にのぼる 兵士の生首を見て
鬼哭 を 属国にするどころか 反撃を恐れ慄く 体たらく振りで・・・」
「もうよい 下がれ エーシュン
!!!」
饒舌に酔う 重臣を レジーナ
が遮った。
「 死渇 とやら・・・ 余も 慈善で 貴国に施しをあたえたのではない・・・」
「分かるな?」
「心得ております・・・」
「もし そち達が うわさと寸分違わぬのならば 頼みたい事があるのじゃ」
「我ら 侍
は 受けた恩義に対し 忠義を持って
ご奉公差し上げるのが 掟
でございます。」
「うむ・・・」
「我が国の財政の ほぼ全てを捻出するのが 鉱山なのは知っておろう?」
「御意・・・」
「その利権をめぐり 小競り合いも激化する一方でな・・・」
「しかも 大国同士がまともに争えば 鉱山どころではない
その先に待つのは お互いの 滅亡 を意味する・・・・」
「話が見えませぬが・・・・」
「まぁ 聞くがよい・・・」
「かねてより争いが絶えなかった 西の隣国 ナツメ と 協議の結果
双方5人ずつの 剣士を出し合い 争わせ その結果
勝ち残った国が 鉱山の利権
を得る事になったのじゃ」
「戦を行っても 負けはせぬだろうが 被害を受けるのは民衆である。
それだけは避けねばならぬ。。。」
「その役目を 我等に・・・ と?」
「出来ぬと申すか・・・?」
「陛下の命とあらば 恩義に報いる覚悟は出来ておりまする」
「 死渇
とやら それも そち達が うわさ通りの実力があってこそ成り立つ話じゃ・・
負けることは許されぬ 分かっておろうな・・・」
「 鬼丸 !!!!」 死渇がするどく叫ぶ。
「はっ・・・」
死渇 の横で 膝まずいていた 20代半ばに見て取れる男が立ち上がった。
長身痩躯の 剥き出しにされた両肩から 肘に至るまで 東方にのみ伝承される
タトゥー
といわれる紋様が 素肌に刻みこまれている。
その紋様が 梵語
という 古代文明の文字だというのを
理解出来る者はいないだろうが・・・
鬼丸が 背中に背負った 武具としては余りにも華奢としか見えぬ代物に手をかける・・・
レジーナと 鬼丸の距離は 20m余り
鬼丸の タトゥーが 僅かに光を帯び始めた・・・
それと同時に 先ほどの 張り詰めたガラスのような 空気があたり一面に広がる・・・
「はぁぁぁ~~~~~っ」 鬼丸 の気息が 一気に高まった
「でぇぃやぁぁぁーーーー!!!!」
武具を抜く 抜かないの 次元の話では無かった・・・
鬼丸
が 背面に手をかけてから 武具を収めたはずなのだが 常人の目には
一瞬たりとも 刀身はおろか 鬼丸
の動きさえ確認することさえ 出来ないのだ。
「戯れをば・・・ 失礼仕った。。」
元の位置に 鬼丸
が跪く。。
「な・・・・なに・ な・なにをしたのじゃ・・・・?」
ゆっくり ゆっくりと レジーナ の頭部を飾る王冠が 中央から左右に分かれて行く。
「ああ・あ・・・ああ 」 言葉にならない声をあげる・・・
「 鬼哭示現流 霞の太刀 で ありまする・・・」
不可視の気の刃
が 20mもの距離を物ともせず 王冠を断ち割ったのである。
続く・・・・
後記・・・・
今回 登場頂いた皆様
エース コバン ナツメ バロール 真紅
モンハンの世界と チャンバラを掛け合わせる難しさに
すでに アップアップの親父です。。 ああ もっとモンハンの世界観出さねばw