田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2006年12月09日
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カテゴリ: ほどよく
長らく続けてきました、 ノルウェイの森 勝手に配役は今日で最終回。

レイコさん の話だけに出てくる少女です。

つまり、この少女は小説で実物がお話のメインに出てくるわけじゃないです。
ワタナベ にも会わないし、勿論、 直子 とも何の関係もありません。

だから、映画化して脚本にする際、誰かをこの小説から削るとしたら、僕は間違いなく彼女を削ります。

このレイコさんの語りは話として凄く面白い。
独立して短編小説にしたいくらい。


大体、こんなお話です。

結婚して平凡に暮していたレイコさんに、ピアノのレッスンを受けたいという13歳の少女がやってきます。
90%はひどいけど、10%だけ素晴らしいというピアノ演奏をした少女に、レイコさんはピアノを教えます。
ある日、レイコさんは少女に一枚一枚服を脱がされて、性的な絶頂に達してしまいそうになります。
すんでのところでレイコさんは少女をひっぱたくいて、拒否します。
少女は、レイコさんに「レズビアン」と捨て台詞を残して、立ち去ります。
周囲には少女は自分がレイコさんに襲われたと嘘をつき、言いふらし、レイコさんは発病してしまい、結婚生活も失ってしまいます。

…うーん、ひどい少女だ。

だけども、この少女は僕らをどこかでひきつける。
外見が凄く美しいっだけなない。
その病気=狂い方がとても美しいのかな。

一種の天才、って言っていいのかもしれない。
僕らには自分でコントロールできない狂気や、才能にどこかで憧れをもっていて、この少女はその憧れをグリグリと揺らしてきます。

この少女についてはレイコさんからは素直に語っています。

「天使みたいにきれいな子だったわ」( 講談社文庫 上巻 223頁 )
講談社文庫 上巻 225頁 )
「あの子の心が病んでいるんだってことがね…あの美しい皮膚を一枚はいだら中身はぜんぶ腐肉なのよ」」( 講談社文庫 下巻 26頁)

ココまで書いて来て気がついたけど、この表面のスマートさと、中身の腐り度合いって 「ねじまき鳥クロニクル」 の綿谷ノボルに似てますね。
少女だったら綺麗だけど、男だったら憎むべき存在になるって、奇妙ですよね。
もしかすると、この皮膚の下にある腐肉っていうのを描くことが、最近の村上春樹さんのモチーフなのかな?

さてさて。
配役だけど、コレが結構、難しい。
13歳で天使のように美しくって、しかも中身が腐肉って女性がどこにいるのだって、思う。

年齢の設定をあげれば、沢尻エリカさんが適任ではないかって、僕は思う。
美しくって、でも、嘘つきで、人を最後には陥れる。
陥れることで堕ちたいのか、救われたがっているかはわからないけれども、ともかく彼女はそうしないことには生きていけないのだろう。
なんか、今の沢尻さんだと、すんなりと演じれそうな感じ。
でも、ちょっと、13歳には見えないし、これが20歳とかだと、魅力も半減するように思う。

13歳って見えないこともないってことからすると、堀北真希さんかな。
ただ、彼女の美しさって狂気を排除したところにあるイメージがある。
この少女はお人形が動き出すイメージだけど、堀北さんはお人形が留まっているイメージがあるんだよね。
その静かさが魅力なんだよ、もちろん。

それで、年齢とか、綺麗さとかを考えると僕は彼女が適任なんじゃないかなって思う。

成海璃子さん。

伊藤園の野菜ジュースのCMに出ているとっても、整った感じの綺麗な女性で、14歳です。
しかも、趣味はピアノだっていうしね。
しかも、映画の「神童」では天才ピアニストを演じるんですね。
顔は正統派で清純な感じがします。
すらっとしていて、手足も長いから、ふとしたシーンでは危うさって彼女はかもし出せると思う。
ドラマ「瑠璃の島」では小西真奈美さんの向こうを張って主演した、演技でも実力のある女優さんです。

それで、僕の結論はこちら!!

本命・成海璃子さん
対抗・沢尻エリカさん
穴・堀北真希さん

いかがでしょうか?
ただ、この少女はイメージが細かく記述されてるから、実際にはキャスティング、難しいでしょうね。
小説の映画化は小説が詳しければ簡単ってわけでもなさそうですね。

と、いうことで、10回にわたって続いた「ノルウェイの森 勝手に配役」シリーズは終わります。
この配役を終えてみて、やっぱり、僕にとって「ノルウェイの森」って特別な小説だったのかなって、改めて感じています。
イロイロと気がついたこともあったし、それについては改めて書けたらいいなって思います。

それでは、またね。

※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎ものがたり(映画、音楽、文学、本) 』まで

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最終更新日  2006年12月09日 15時56分17秒
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