2003年12月04日
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1967(S42)年1月7日(土)晴 


 昨日のママの日記は簡潔でヨロシイと言いたいところだが、私が今日から東京へ行くと言い出した事でオヘソが曲がっているため、こういう次第に相成った事。やっぱりイタダケナイと正直に感想を述べておこう。記事の真実性を曲げては、子や孫達と言う大切な将来の読者を裏切る事になろうから…。

 さて今日は7日、「七草粥」の日である。
 この日本ならではの行事も、多分一菜と二美達が大きくなる頃には、スッカリ忘れ去られてしまうのかも…。

 パパが幼い頃は、よく正月6日晩、お店のオジイチャンやソノまたオジイチャン(祖父の祖父と言う意味ではなく、祖父の父の意。つまり若水勝と力を指す)が、店頭に続く帳場があった階下の中の間に家族を集め、全員の無病息災を祈りつつ七草粥の行事を古式に則って行っていた。

 先ず、明々と灯明がともり山海の供物が並ぶ北側前面頭上の神棚下に、木の香匂う新しい大きな俎板が置かれる。
 その上には色鮮やかな春の七草〔芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)・仏座(ホトケノザ)・菘(スズナ)・蘿蔔(スズシロ)〕が山盛りされ、先頭に座った勝(カツ)と力(リキ)が両手に持った菜っ切り包丁と擂粉木(スリコギ)で、拍子と音頭を取って始まる。
「七草なずな 唐都(?)の鳥と 日本の鳥が 合わせてバッタバタ ♪」


 絣の着物を着せられ未だ幼稚園児だったパパは、お店のオバアチャンの膝の上でコンナ光景を見ていたんだろう。
 傍には、沖縄で戦死したK伯父さん、お店のY伯父さん、そして奥沢や東中野の伯母さん達。そして未だお嫁に行かなかったお店のオジイチャンの末の妹であるH大叔母さんも居た筈だった。市井の家庭は何処も同様だったとは思うが、大家族ゆえの悩みを色々抱えた私達家族だったが、こんな時は皆々好奇の目を輝かせ、力お祖父さんや勝お父さんの仕草を見守っていた事と思う。

 尚こうして仕上がった芳しい春の七草は、一晩中明々と蝋燭が灯り続ける神棚に供えられた。そして翌朝パパのお母さんたちの手で美味しく調理され、馥郁(フクイク)たる匂いと湯気をたてる「七草粥」として食卓に現れた。
 ちょっぴり塩味が効き、お餅も混じった真っ白いお粥の中に、春の七草の緑がトテモ鮮やかで印象的だった。
 まあ未だ子供だった私にとっては、見た目ほど美味しいものではなかったようにも思うが、こうした家族揃ってのお祭騒ぎには何かワクワクさせられるものを感じていた私だった。

 何しろ、三世代十数人と住み込みの従業員数人が、額を寄せ合うように生活していたのが当時の若水本家だった。奥の茶の間でフーフー音を立てて賑々しく味わい合った楽しさは、多々批判も残る大家族主義時代の良き一断面として記憶に残る。

 今日の日記は、こうしたパパの幼い日の思い出が、何時か一菜と二美やソノ子供達に読まれる日を夢見て綴ってみました。(夫・誠筆)

※(日記余白、「昔・誠」書き込み記事)
*西風強く、ことのほか寒い一日。
*出初式…例年の如く狩野川西岸に市内の消防車が全て勢揃いし、七色の水を放水。
     ソノ美しさを家族の者にも見せてやりたかった。



★この物価高が続けば、やがて七草粥の風流も…?

「ホーレン草1把40円也」に目が飛び出す。

 掛り付けの小児科医S先生が仰るには、
「子供に高い栄養剤を飲ませるより、ホーレン草のバター炒めやマヨネーズ和えを、タップリ食べさせた方が価値がある」
との事。


 七草粥を味合う風流な習慣も、この野菜高ではマスマス消え行くばかりと言う感を深めた次第。

 ババは上京。

 例の件でテレビ関係の人と会うと言うけど、パパの鼻息が妙に荒くて、後を付いて行くのに骨が折れる。(妻・幸筆)

※(日記余白、「昔・誠」書き込み記事)
*ことのほかの寒さ、今日も続く。

*************************************************************************

《付記》2003年12月4日の誠、上記「古い日記」再読所感


☆一菜(カズナ)と二美(ツグミ)に書き伝えたかった往時の七草粥


「この日本ならではの行事も、多分一菜と二美達が大きくなる頃には、スッカリ忘れ去られてしまうのかも…。」

 そう書いて「昔・誠」は、その幼い頃は何処の家々も行っていたであろう七草粥の行事を懐かしみ、消え行く日本の伝統に名残惜しさを滲ませている。

 一般の商家や家庭で、今も前夜からコンナ風な古式に則って家族共々仕度をし、七草粥を食べるしきたりが今も受け継がれている家は、今もあるのだろうか。

 確か七草の日のニュースショーか何かで、これに似た昔ながらの七草粥の仕来りを見た事はあった。

 でも、よほどの豪商か旧家ならともかく、昨今では七草等の全ての材料を鍋に入れて煮るだけの、所謂インスタント物で誤魔化す家さえ珍しくないのではなかろうか…。勿論、我家もその類なのだが…。(ニヤニヤ)


☆この物価高が続けば、やがて七草粥の風流も…?


 ところで、1月8日(日)の「昔・誠」の上京は、幸奥様どうも気が進まなかった様子。

 そんな雲行きを尻目に、敢えて上京に踏み切ったソノ模様は、明日の日記で紹介される。

 ハテサテ、「鼻息が妙に荒くて、後を付いて行くのに骨…」とまで幸に書かれた「昔・誠」こと「バクさん」の夢の行方や如何?  





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最終更新日  2003年12月20日 00時42分55秒
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Re:4日の日記 古い日記…♪No.244「七(12/4)  
七草粥って奥ゆかしいものなんですね<br>ただ鍋に入れるものだと思っていました (2003年12月05日 21時14分24秒)

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