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前半部分では免疫のメカニズムが図入りで説明されている。これは理科の教科書よりわかりやすい。さすがは専門家である。
ただ、のっけから「どうやら鳥は、体温が41C以上ないと空を飛べないようです」(17ページ)とあり、ぶっ飛んでしまった。かなりアレゲな本である。
「現代医学は、近年急速に発達したといわれていますが、それでも治せない病気や、原因がよくわからない病気は枚挙に暇がありません」(82ページ)――これはまったくその通りだと思う。その流れで、かゆみは血流が良くなっている証拠なので放っておけばよい、というのもわかる。
後半部分で、次第にアレゲになってくる。高熱で癌が「スパッとがんがなくなる」(110ページ)とか、「五十肩のほんとうの原因」は「いつも片側だけを下にして寝ているため」(139ページ)とか――他の場合、他の原因を無視した主張が並び、気をつけていないと著者の論法に巻き込まれてしまう。
一線を超えてしまった専門家の著作として、興味深く読ませてもらった。
■出版=ナツメ社
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