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経済なんてわからなくていい、勉強する必要がないというあなたは、間違っている。
テレビのコメンテーターとしてお馴染みの森永卓郎の経済学入門書――小泉政権の新自由主義や、それを報じた新聞やテレビなどのマスメディアを批判しつつ、経済的弱者、経済をよく知らない人にとって、とても分かりやすく書いてある。
「小泉構造改革には、もともと国民の生活をよくするなどという前提はなかった」(106 ページ)、「経済がデフレのまま利上げをすれば、弱い立場にいる企業や個人が確実にダメージを受けます」(125 ページ)など、文章の歯切れがいい。
ただ逆に考えると、小泉政権が終わってからの後出しジャンケン的な論調であり、よって、本書の内容が全面的な「真実」だとも言い切れない。
「経済なんてわからなくていい、勉強する必要がないというあなたは、間違っている」(14 ページ)という森永氏の意見には全面的に賛成するが、ゆえに、「ボーッとした人でもしあわせに生きていける、日本をそんな国にしていきたいというのが私の願い」(205 ページ)というのは矛盾する。日本人は、もっともっと勉強して競争して、賢くならなければならないと思う。
■メーカーサイト⇒ 森永卓郎=著/PHP研究所/2008年05月発行 「騙されない!」ための経済学
■販売店は こちら
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