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偉大な精神はものを疑うのです。
ニーチェが 1888 年に著した「アンチクリスト-キリスト教批判の試み-」の超訳である。
本書でニーチェは「『新約聖書』を読むとき、私はいつも手袋をはめています。汚らしくて触りたくありませんからね」(113 ページ)と言い切り、イエス・キリスト自身の教えを歪めたとして教会と神学者を徹底的に糾弾する。
聖書の内容はおとぎ話であるとし、、歴史上、「十字軍とは、高級な海賊にすぎない」(165 ページ)と断定。さらには、「信仰とは、信仰されているものの特徴や欠点を見ないようにすること」(78 ページ)と指摘する。
ニーチェが言いたかったのは、「偉大な精神はものを疑うのです。ツァラツストラはものを疑いました。精神力や自由は、疑うところから生まれるのです」(136 ページ)ということだろう。
両親や学校の先生、会社の上司から言われたことに対し、良い意味で疑ってみるのは本当の意味での社会人であると思う。これは現在でも通じる哲学だろう。
キリスト教に比べて仏教の現実性の高さを評価しているニーチェだが、残念なことに、本書を著した直後に発狂して人事不詳に陥っている。
■メーカーサイト⇒ フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ=著/講談社/2005年04月発行 キリスト教は邪教です!?現代語訳『アンチクリスト』
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