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2012.04.08
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カテゴリ: 書籍


医者は現場でどう考えるか


医者は現場でどう考えるか


 すべての誤診や医療ミスの中で、技術的エラーによるものはほんの僅かである。ほとんどのエラーは認識の誤りによるものだ。(46ページより)

著者・編者 ジェローム・グループマン=著
出版情報 石風社
出版年月 2011年10月発行

著者は、ハーバード大学医学部教授で、がん、血液疾患、エイズ治療の第一人者のジェローム・グループマンさん。自らの体験や他の医師へのインタビューをもとに、いかにして医療現場でのエラーを回避するかという問題を考え、、医師の思考方法について紹介するルポルタージュだ。


問題の根が深いのは、「認識エラーの原因の一部は内面の感情によるものだが、その感情の問題を我々は認めようとしない。あるいは気づきもしない」と指摘する。これは日本の医療過誤だけでなく、原発事故やシステムトラブルといった、技術者が関わる事象全般に当てはまりそうだ。
医師は「自分の予想通りの結果のために、情報を選択して受け入れたり無視したりする」(76 ページ)という「確証バイアス」がかかっており、これが過ちの原因になるという。システム開発の場合、確証バイアスを取り除くために「レビュー」という作業が不可避である。医療現場でもカンファレンスで確証バイアスを取り除けるのではないだろうか。

最後にグループマンさんは、「不確実性を認めたほうが、最初の戦略が失敗しても、コースを変更し努力を続けることが容易になる。時には、不確実性は成功の必須条件なのである」(170 ページ)とアドバイスする。










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最終更新日  2012.04.08 18:23:17
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