ゆうゆの今日はどんなパン焼いた?

ゆうゆの今日はどんなパン焼いた?

HBの話

独断と偏見のHB選び


<うちのHBの歴史 -長いよ->

98年に今のマンションに引っ越した。その前はマンションの一階がベーカリーで雨に濡れずにパンを買いに行けたので、買えば良かった。安くておいしかったので、ホームべーカリーは欲しい家電の一つだったが、置く場所もなく買えなかった。ところが引っ越しで状況は一変。半径一キロ四方にパン屋がない!工場生産のパンを食べたくないと思えば、自分で焼くしかない!そこで「通販生活」おすすめのリーガルのブレッドメーカーがうちに来たのである。買ったのは6月だった。マニュアルに書いて有るとおりに材料を入れ、スタートさせたら4時間10分後にはそれはそれは素晴らしい食パンが焼けた。ココアパンなんてほんとうにおいしかった。しばらくはハニームーンが続いたが、そのうち夏。
 暑くなるとパン焼きはとたんに難しくなった。水を氷水にしてもうまく焼けない。メーカーに問い合わせても、それ以上の答えは得られない。そうこうするうちに涼しくなり、またちゃんと焼けるようになったが、スキムミルクを牛乳に変えたら、なぜか焼き上がりが生臭い。いささかげっそりしていたところ、大学のOGのMLで、「天然酵母」なるものの存在を知る。しかもHBで焼けるというではないか。
 早速その「ホシノ天然酵母」なるものを譲ってもらい、一緒にいれてくれた説明書の通り「生だね」を起こす。教えてくれた先輩のHBはナショナルで、天然酵母対応機種ではないけれど、タイマーを7時間にかけると焼けると聞いた。それでうちのリーガルで試行錯誤を繰り返したが、どうにもならず、HBお任せは諦める。あこがれの山形パンを焼くことにして、1.5斤型を購入。ついでに矢野さき子さんの本も購入。うちのオーブンは古い東芝の電気オーブンで、本の通りでは全然焼けない。それでまたまた試行錯誤の末、最初プチパンを焼いて、オーブンが暖まったところで食パンを焼くと何とか焼けることが判った。膨らんで色が着いたらアルミホイルを被せなくてはならず、とても世話が焼けたが、一応焼けた。この頃には粉と砂糖と塩だけで焼けるホシノ酵母の魅力に取り憑かれていた。なにしろおいしい。
 結局日立のファン付きで、2段調理の出来る大きいオーブンを買う。このオーブンは当たりで、温度がきちんとでるらしく、本に書いて有るとおりの温度と時間で焼いて、失敗したことがない。前後と上下の焼きムラは多少有るので、途中で前後左右を入れ替えるが、それさえすればきれいに焼ける。
 この頃には、山形パンにはまり込み、HBはこね機と化す。なにしろケースが縦型なので、焼けたパンは山を上にして切るには長すぎて、輪切りにするしかなく、山形パンが好きなわたしとしてはこの形が不満で、お任せにする気がすっかり失せていた。99年の9月からは、パン教室にも通い出し、手ごねもできるようになり、成形もそれなりにできるようになり、「縦型」のパンは焼く気が全く失せていた。
 このマンネリ状態から抜けたのは、2002年にまりまりさんのパンのMLに入ったこと。ここでパネトーネマザーや白神こだま酵母の事を知り、俄然やる気がでて、いろんな酵母でパンを焼きだした。うちの縦型は1斤を焼くときれいな形になると知ったのもこの頃。なにしろ1.5斤も1斤も手間は一緒だから、1.5斤焼かないと損だと思って、それまで一度も1斤を焼いたことが無かったのだ。実験するには1斤が丁度良く、このHBを見直した。でも、リーガルが新機種になって、横長のケースになり、山形パンが焼けるのが羨ましかった。
 11月になんとなく楽天でホームページを作ると、結構アクセスがあり、ホームページの内容充実のために、やたらとパンを焼くようになった。余るので周りに配ったら、喜ばれたので、焼いたパンのストックを心配しなくてよくなった。
 白神こだま酵母に手を出して、最初は9月頃だったので、1%でも成形パンなら良く焼けた。しかし、リーガルではどうやっても食パンがきれいに焼けない。どうしてもHBで白神こだま酵母の食パンをやいてみたくて、ヤフオクでナショナルの天然酵母対応機種をゲット。確かに拍子抜けするほど簡単にきれいに焼けた。
  そうこうするうち、縦型は1斤も1.5斤も焼けていいな!というasukaさんのカキコがあり、彼女のリーガル横型とうちの縦型をトレードすることになった。6743よさらば!6745こんにちは!
 最初はちょっとまごついたものの、横型のケースは山形パンになるので、格好いい。但し、一斤焼きは巨大カマボコになるので勧められない。ケースの幅が広いので、巨大カマボコ化は避けられない。横型を持っている人からなんでわざわざリーガルで焼くのか?とつっこみが入ったが、焼いてみて深く納得。
 一斤はナショナルに任せるか、こねだけリーガルに任せて、成形パンにすることになる。そして現在に至る。


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<独断と偏見のHB選び>

 <始めに>
 ホームベーカリーは炊飯器と違い、何時でも誰でも材料をいれればおいしいパンが焼けるという機械ではない。イーストという生ものが「発酵」してパンができる。夏と冬では条件が全く違う。でも機械は外気温に関係なく材料を温めるので、夏のパン焼きは難しい。とくにミックス粉で手軽にと思っている人は買わない方がいいと思う。すぐ飽きて使わなくなると思う。おいしいパン屋で買った方がいい。手作りのお菓子なんかが好きで、多少の手間暇は惜しまないという人にはとっても素敵なあそび道具&便利な道具になってくれると思う。

始めに買ったのがリーガルなので、わたしはリーガルが好き。ナショナル(BT-102)は変わった動きをするので、どうも好きになれない。「生種発酵」の機能が、「生地発酵」に使えるのでなければ買わなかった。

**リーガル(k6743)1.5斤縦/通販生活販売の旧機種、中古あり/のぞき窓あり
 ケースは縦型。機能的にはパンを焼くだけで、ジャム作りなどの機能はなし。こねは力強く、どんな生地でもこなす。副材料を入れるときは、ミックスコールの後、少しずつ入れてやるのがコツ。ざっと入れてしまうと、影も形も無くなる。
 角形食パンが好きな人か、一斤を焼くのがメインでたまには1.5斤も焼きたいと言う人にはお勧め。ヤフオクで時々見かける。旧機種なので、安く手にはいる。
 天然酵母には未対応。ホシノは「まりの部屋」のまりまりさんのやり方で「フランスパンコース」を使うとお任せで焼ける。パネトーネマザーは問題なく使える。わたしは諦めたが、白神も「中種法」を使うとこの機種で焼けるそうだ。
 捏ねる音は派手。慣れると気にならないが、タイマーで夜中にこね出すと目が覚めると思う。こねが上手なので、粉がケースの外に飛び散ることは少なく、庫内はきれいに使える。

 <コースについて>
1.5斤用*食パンこいめ(4時間20分)
      食パンうすめ(4時間10分)
 クラストは薄目できれいな焼き色のパンが焼ける。 1斤用は焼き色は選べなかったと思う(忘れた)。
フランスパン風(5時間20分)
 イーストで焼くと、皮が厚く、もの凄く固くて、あまりおいしくない。でもホシノだとそうでもないのが不思議。
スイートパン(4時間) ココアパンがおいしい。
マフィン風(2時間) あまり記憶にない。パウンドケーキ風のものが出来る。
全粒粉パン(4時間)イーストではよく使った。レシピ集の通りで良く焼けた。
生地づくり(1時間5分)天然酵母にしてからはこればっかり。粉は400gが上限ということになっているが、500gでもこねた。

**リーガル(k6745)1.5斤横/「通販生活」販売/大きな窓あり
 後継機種だけあって、こねは元気がいいだけでなく、緩急を付けるようになった。副材料を混ぜるのがうまく、ミックスコールでざっと入れてもけっこう潰れず混ぜてくれる。ちゃんとレーズンのあるレーズンパンが焼ける。パンはやっぱり山形パンでなくちゃという人にお勧め。でもって、パンをそこそこ消費するので、一回に焼くのは1.5斤という人じゃないとお勧めできない。一斤焼くと、巨大カマボコができる。切ってしまえばそれほど気にならないとはいうものの、不細工。こね機として使うと言う手もある。
 この機種は「食パンコース」の中で、焼き色が「濃いめ」「普通」「薄め」と選べるようになっている。コースは食パンの他に早焼きパン(2時間50分)/ソフト食パン(4時間50分) /フランスパン風(5時間10分)/スィートパン(4時間)/全粒粉パン(4時間)/生地作り(45分~1時間45分自由設定)(いずれも1.5斤の場合)といろいろあるが、わたしが知っているのは「食パン」と「フランスパン」と「生地作り」だけ。
 「生地作り」で発酵時間が選べるのが便利。但し、ホシノ酵母の発酵時間は長いので、この酵母で焼くときはあってもなくても一緒という気もする。「生地作り」でレーズンなどを入れるときは、一斤分の粉の時でもこの機種を使う。パネトーネマザーの食パンを焼いたら、大きなのが焼けた。

**ナショナルBT-102 ホシノ酵母対応機種 一斤用/窓無し
 わたしのパンの常識を覆すパンづくりをする機種。捏ねては休み、捏ねては休みを繰り返すので、何時こねが終わるのかわかりにくくて、イライラする。ミックスコールは一度目のこねが終わったときに鳴る。ここで入れると、しばしの寝かしの時間の後、また20分こねるので、完全に生地と混ざって姿形がなくなる。かといって、2度目のこねの途中で入れても、あまりうまくは混ざらない。こねは下手な機種だ。
 天然酵母パン(7時間)も、3時間後またしつこくこねるので、何でこれでまともなパンが焼けるのか、とっても不思議。でもちょっかいを出さないとちゃんと焼く。天然酵母のコースで、「ホシノ酵母」以外の、ブドー酵母や野菜果物酵母のパンもお任せで焼くことができる。捏ねる力が弱めなのが、天然酵母には幸いするらしい。
 普通の食パンコース(4時間10分)で、白神こだま酵母の食パンがきれいに焼ける。夏は判らないが、冬から春にかけては何の苦労もなく、ほとんどイーストのパンを焼く感じで焼けた。パネトーネマザーも問題なく焼けた。
この機種の問題点は、こねの時、粉がケースの周りに飛び散ること。中古で買ったとき、元の持ち主はそんなに使った形跡もないのに、庫内がかなり汚れていた。不思議に思ったが謎は直ぐ解けた。最初の10回くらいは羽根がゆっくり回るが、後はブンブン回転するので、まだまだ水とは混ざらない粉が上の方まで景気よく飛ぶのである。粉類を先に混ぜようと思って水を入れなかったりすると、本当に悲惨で、蓋にまで届くほど景気よく飛ぶ。使った後は毎回お掃除が必要。
 後、これは多分慣れの問題だろうが、スタートさせると、できあがりの時刻が表示される。リーガルは残り時間が表示される。途中でちょっかいを出したいわたしとしては、残り時間が知りたい。行程の全てをチェック済みなので、残り時間を見ただけで、今どの行程をやってるのかが判る。これがとても便利。ナショナルは全く判らないので、別にタイマーを掛ける必要があり、面倒。スタートを同時にタイマーもスタートさせればよいが、忘れると、できあがりの時刻から今の行程を逆算で出さなくてはいけない。とってもややこしい。時刻の計算は嫌いだ!
 もう一つ。のぞき窓がないので、中で何をやっているか見られない。蓋を開けていれば見られるが、ずっと開けていると温度が下がる。後粉が機械の外まで飛んだりもする。周りに粉がへばりつくので、手かヘラで混ぜてやる必要有り。
 ナショナルの最大の取り柄は「生種発酵機能」。生種は勝手に作るが、この機能は、冬の寒いとき一次発酵に使える。「天然酵母パン」コースをスタートさせて、こねだけやらせ、こねが終わると直ぐ止めて、生種発酵にコース変更というのが冬の定番だった。温度もブドー酵母や野菜果物酵母などの天然酵母に丁度良く、とても便利。そうそうこねの音が静か。タイマーをかけて夜中に回しても目が覚めない。
 他にもいろいろなコースがあるが、わたしは全く使っていない。これからも使わないと思う。
 今まで書いた悪口はパンを作ったことの無い人には気にならない事だと思うので、天然酵母のパンを是非焼いてみたい、ホシノも白神もパネトーネマザーも興味がある。とりあえずはHBで焼きたい。パンは1斤で十分。こういう人には絶対お勧めの機種。ヤフオクで中古が14000円~15000円。新品は19000円前後が最安値か。他の機種に比べて高めだが、それだけの価値はあると思う。
 でも今全然使ってないゆうゆでした(^^;)。だってもう発酵機能使わなくても十分発酵するんだもん。そうなったらリーガルの方が使いやすいんだ、わたしには。飛び散った粉を掃除するのもめんどくさいし。

2003.06.24


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