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2007年05月07日
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カテゴリ: Movie(洋画)

<ユニバーサル・ザ・ベスト \1,800>[DVDソフト] マイアミ・バイス
海外ドラマ「マイアミ・ヴァイス」のリメイクですけど・・・
もちろん役名はそのままなんですがこれは果たしてリメイクといえるかどうか?
映画版の監督はドラマ版の総指揮者マイケル・マンですから別物ではないはずです。
でも、別物のように感じた方も多かったかも知れません。
まぁ私にとっては 別物であって別物じゃない ということなんですけど・・・
とりあえずそのことを説明してみようと思います。
そのことにはまずドラマ版について書きます。

ドラマ版「マイアミ・ヴァイス」はアルマーニなどのスーツを着てフェラーリのデイトナやテスタロッサを乗り回す、 現実感のない刑事
超有名ゲストや挿入歌に当時のヒット曲を使うなどまるで MTVのロングバージョン を観ているような作りだったんですが、実は展開や結末は大団円になることは少なく、どんなに頑張っても犯罪が無くならない はかなさ を表現していたように思います。
そういった部分が一見派手に見えるところと対照的であり、その世界観は実は リアル感 にあふれていていました。
つまり制作者のマイケル・マンは派手な部分で視聴者を引きつけ、常に アメリカの現実の問題点 を投げかけていたのでしょう。
現実感のない刑事が実はリアルな犯罪を追うという対比した構図は一部のファンには未だに最高の刑事ドラマと絶賛されていますが、実際は、その「現実感のない部分」ばかりの話題が先行し、日本でも バブル時代に大ヒット しました。
その部分とはズバリ主役のソニイ・クロケットでありそれを演じた ドン・ジョンソンその人 のことです。

ブランドのジャケットをカジュアルに着こなし素足にスリップオンという 石田純一のルーツ はおそらくここでしょうね(笑)
そしてなにより渋かったのは「 無精ヒゲ 」です。
今でこそチョイ悪だなんだともてはやされてますが、当時ヒゲは野暮ったい物だったのです。

しかし、彼がそのスタイルで無精ヒゲを生やして画面を駆けめぐる姿は当時の女性から絶大に支持されました。
よってこのドラマの人気はドン・ジョンソンのセクシーな無精ヒゲに集約されるというわけです。(私の分析では(笑))
作品のクオリティの高さとはうらはらに、彼の人気ばかりが話題になったということです。
ドラマは当時シーズン5まで製作され、スペシャル版も放送されましたが何故か映画化はされませんでした。
このことについては理由が分かりません。
当時TV→映画という流れが無かったわけではありませんので、未だに謎です。
これは私の推測ですが、おそらくそういう話は、あったと思います。
しかし配給会社の意向がいわゆる「派手な部分」だけをクローズアップした作品を期待したのだと思います。
先から述べているように視聴者が観たがっているのはそこだと思っていたと思うし、映画をビジネスと考えるならそれは当たり前のことです。
で・・・制作者のマイケル・マンが猛反対したのではないでしょうか?
自分が創りたかったのは単なるエンターテインメントではなく、リアルな世界観で華やかさとエグイ部分の対比こそが「マイアミ・ヴァイス」の世界観だったからです。
かくして、物別れをしてしまい、シリーズも終わってしまったのではないでしょうか?
その一番の あおりをくっった のがドン・ジョンソンでした。
栄華の極みだった彼はしかし映画には全く「コネ」がなかったのです。
ドラマも終わったし、刑事役も二番煎じになるのでなかなか回ってこない、ロマンティック・コメディっぽい恋愛物に数度出演したがパッとしませんでした。
そんなときに彼は運命の作品に出会います。
ハーレー・ダビッドソン AND マルボロマン 」です。
当時、映画界では最もセクシーだった俳優の一人ミッキー・ロークとのダブル主演でした。
この映画が残念なことにとてつもなく けなされました
事実上主演の2人はほとんど映画にもテレビにも出演しなくなりました。
ミッキー・ロークに関してはそのあとボクシングに転向などというわけのわからない事になってしまい東京まで来て伝説の「 ネコパンチ 」をする始末で・・・
まぁ彼に関しては、最近「デスペラード」でアントニオ・バンデラスとジョニー・デップと共演して復活の兆しが見えてきました。
でもドン・ジョンソンは苦肉の策で始めた「刑事ナッシュ・ブリッジス」という作品でかろうじて人気を保つだけでした。
この作品は2001年のシーズン6まで放送されましたが、正直ソニー・クロケットのキャラを踏襲していたと思います。
彼の作品はこれ以降見ていません。
つまり彼の役者人生はソニイ・クロケットに捧げたことになるのかも知れません。
私としては、映画でドン・ジョンソン版「マイアミ・ヴァイス」が観たかったのですが、齢60を前にしてそれはもうないでしょう。
「あぶない刑事」の2人はやはり 例外 なんでしょうね(笑)

という経緯があった「マイアミ・ヴァイス」という作品ですが、急にリメイクされることが決まりました。
しかも本家のマイケル・マンが監督をするということでした。
主演の2人はこれまたとんでもないところを引っ張り出してきました。
ソニイ役には今最も乗っているコリン・ファレルを、そして相棒のリカルドには「コラテラル」のコネを利用してアカデミー俳優ジェイミー・フォックスです。
おそらく、考えられる 最高のキャスティング でしょう。
そして描いたその世界観はまさにマイケル・マンの理想とするハードな世界観でした。
私が、興味があったのは先にも述べた「無精ヒゲ」をどうするかの一点でした(笑)
これはネットでトレイラーが配信されていたときから気づいていたのですが今回のソニイに「無精ヒゲ」はありません。
モロヒゲ 」です。(笑)
この時点でこの作品が単なるリメイクではなく新生「マイアミ・ヴァイス」だと分かりました。
だから観るときも、華やかなシーンには、ほとんど期待しませんでした。
つまり新生「マイアミ・ヴァイス」として観るとかなりいい出来だったと思います。
おそらくドラマ版の「マイアミ・ヴァイス」の派手なところが好きだった人には不評だったように思います。
それからストーリーはシンプルです。
結末もあやふやなのでその点で消化不良という意見もあるようです。

しかし私にとっては満足の作品でした。
それは今回の作品では 究極のダンディズム というか 男の美学 のような物もフューチャーされてたからです。
それは「愛する女のためには何が出来る?」ということであり、ソニイとリカルドはその点で対照的です。
どちらの「美学」も結構痺れます。
特にソニイの振る舞いはなかなかできることじゃないです。
このあと(物語の中で)彼がどうなるか考えるとやはりダンディズムと言わざる終えません。
この映画はストーリーは大して複雑ではなく「意外性」がありません。
「華やかさ」も抑え気味です。
そして事件の結末もなんだかぼやけています。
観るべきポイントがそこなら退屈かも知れません。

しかし、観るべきは 「マイアミ・ヴァイス」の真の世界観と究極のダンディズム なんです。
単なるチョイ悪オヤジのお洒落映画と思って観たら・・・・コリンとジェイミーはがっかりするでしょうね(笑)

マイアミ・バイス
2006/09/02公開
監督 マイケル・マン 
出演 コリン・ファレル ジェイミー・フォックス コン・リー

おまけ
キアヌの映画「ハート・ブルー(BREAK POINT)」が好きな人にはお勧めかも?





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最終更新日  2008年05月02日 15時54分42秒
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