キリスト信徒やまひでの心の窓

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世界と食料



 日本食の代表格と言えば、何と言っても刺身。
 しかし、スーパーに行ってびっくり。
 マグロはインド洋から、イカはモーリタニア、甘エビはグリーンランド、モロッコのタコにアラスカのサーモン。
 私たちが和食と思っているウナギは85%、わかめは81%、あさりは70%が輸入品。その割合は年々増えているそうです。

 ◇野菜も外国から

 2000年の野菜輸入量は10年前の2.4倍。
 輸入品で多いのは、タマネギ、カボチャ、ごぼう、ブロッコリーなど。産地は中国、アメリカ、タイ・・・・
 特に中国などでは、日本から大量に種を持って行って、安い土地と労働力で育て、また日本に持って帰っているのです。
 これらは国内産の約半額で至上に出るため、国内の生産農家は生活が成り立ちません。また農薬の使用や遺伝子組み替えの問題等、安全面でも大きな問題があります。
 日本に食物を輸出している国々の中には、現地の環境破壊や働く人の低賃金、劣悪な労働環境等の問題も多々あり、豊かな国への輸出の陰で飢えに苦しんでいると言うこともあるのです。

 ◇下がるばかりの国内自給率

 国内の自給率は、1965年には穀物自給率で82%だったものが、1975年には40%、2000年には28%。
 ・・・・私たちのライフスタイルや食生活の変化が、結果として輸入に頼らざるを得ない状況を招いているのです。私たちが、安くて見映えの良いものを求めたり、旬に関係なくいつでも食べようとすることが、輸入量を増やす原因になっているのです。

 ◇世界の飢餓と私たち

 世界では今も8億以上もの人々が、十分に食べることができず、飢えに苦しんでいます。一方日本では、早さと安さと便利さを追求して、24時間食べ物が売られ、金の力で外国から食料を買いあさることができているのです。私たちは、飢餓の現実にもっと目を向けると共に、その事と自分の生活が無関係でないことを考え、自分たちの足下から見直すことを求められていないでしょうか。


  (日本国際飢餓対策機構 世界食料デー事務局トラクトから転載)
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