
昨日のイラストについてお問い合わせがあったので、説明させていただく。昨日のイラストは文楽の人形の頭である。
文楽の人形は胴体の枠組みに様々な頭と髪形、衣装を組み合わせて、役を作る。昨日の頭はイラストなので直接実在する頭ではないけれど、裕福な町人の娘というイメージを表している。
この写真は、「娘」と言う名前の 頭でお姫様役をしている。
さて、今日は双蝶々廓日記のもっとも有名な8段目である。出てくるのは良い人たちばかり、相手の事を思いやる優しい心のひとたちばかり。だが内容は悲しい。
場面は南与兵衛の家、彼は吾妻の姉女郎「都」(いまは「おはや」と言う名前)を身請けして母親とともに暮らしている。おはやと母親は仲が良いらしいということが話の端々から感じられる。
明日は放生会(ほうじょうえ・・・漁や狩りで捕まえた動物を放して殺生をいましめる行事)という日である。
息子が郷代官と言う役職を下ろされ、以前ほどの羽振りでなくなったことを母親 は残念がっているが、代官所に息子が呼び出されたので、あるいは又役目をまかされるのではないかと期待している。
女二人がいるところに悪侍2人を殺して逃亡中の長五郎がやってくる。母親は長五郎の実母であって、この家に後妻に入るにあたって、長五郎を養子に出したのだったが、長五郎にとってはたった一人の肉親というので、最後の別れにやってきたのだった。
とりあえず2階にあげたところへ、息子(先妻との間にできた子で、継子にあたる)が改めて郷代官に再任できたという嬉しい話をもってきた。しかし、連れ立ってきた侍と話があると・・・
二人は悪侍の身うちで、長五郎を探しだし仇を討とうとおもっていることを告げる。代官も、彼らの探索を助けてやってほしい、昼間は仕事もあるから夜のうちだけでも探索をするようにという指示であった。これを聞いた実母とおはやはびっくりする。
侍たちは仇を探しに出て行ったが、おはやは夫にそういう荒事は怪我が合ってはいけないからやめた方がいいとそれとなく止めるが、夫のほうは張り切っているので相手にしない。その時下をうかがう長五郎の顔が庭の手水鉢に映る。はっとする南与兵衛。それに気付いたおはやが、あわてて屋根の引き窓を閉める。
おはやが引き窓の綱を閉めた時、彼女は夫を愛しているけれど、母親の側につこうと覚悟をきめたようである。その立ち姿がりんとした女の決意のようなものを感じさせた。
探索をするのに便利なようにと絵姿を配ろうと思うと、絵姿を取り出す。それを見て母親がたまらず、「絵姿を自分が買いとらしてほしい。お金はいままでお布施に渡そうと一生懸命ためたものがある。来世で地獄に落ちても、今この絵姿がほしい。」
今までの様子から南与兵衛は大体の事情を察してしまう。母親に絵姿を渡し、代官所にでかけるからと外に出ながら、抜け道のありかを大声で繰り返す。
南与兵衛の志に感じて、このまま自首しようかという口ぶりの長五郎に、母親は、親として自首したら死罪になるから、逃げるだけ逃げて生きられるだけ生きてほしいと訴える。母親の頼みで逃げることにする。
せめてこの人相書きとは違う感じにしなければと、髪形をおはやと母親で替えてはみたが、頬のほくろを消すことはできない。 と外から重い紙包みが投げ入れられ、それが長五郎のほほにあたってちょうど傷になってほくろを隠してしまう。
南与兵衛が自慢の手裏剣の腕で、逃亡用の路銀をほくろめがけて投げたのだった。
これだけの情けをかけられて、男長五郎は黙っていられない。彼に捕まえられて彼の恩義に報いたいといと話す。母親も実子かわいさに、継子に嘘をついた自分が馬鹿だったということで、長五郎を引き窓の綱で縛って、南与兵衛がくるのを待っている。
南与兵衛が現れ、長五郎を受け取るが、まだ夜中すぎたところなのにもう夜が白み始めてきたと言いだした。
つまりは夜が明けたのだから探索はしなくてよいし、しかも今日は放生会だから捕まえた動物は放してやらねばと長五郎の縄をきる。南与兵衛の情けを受けて 長五郎は落ちのびていくのだった。
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