幸せ探し

幸せ探し

2017年01月20日
XML
カテゴリ: 私のすきなこと






(この時点で清兵衛は油屋の下男を呼んで、どこかに使いに出した・・・これもあとで効いてくる)
源右衛門「返してもらえるならそれでよい。」
母「(多三郎に)親が爪に火をともしてためた身代をこんな馬鹿なことに使うなんて、情けないわ。善六色紙をもってきなさい。」(色紙をかたに多三郎は300両の金を借りていた)
善六が色紙を入れて封をした箱を持ってくる。
多三郎「ちょっと待ってくれ。私は身請けの金に200両使ったが、残りの100両は源右衛門に渡したではないか。100両の金を返してもらわないと、色紙を渡せない。」
源右衛門「わしは金を借りた覚えはない、いいがかりをつけるのか。」
多三郎「何を、お前は私の目の前で100両の受け取り証文を書いたではないか。これここに。」
と懐から証文を出して見せようとすると、不思議やその証文は白紙になっていた。
それを見て、証文があるなら早く出せと嵩にかかっていいつのる源右衛門。
証文があやふやならと色紙も念のために調べようと言われて、多三郎が箱の封を切ってみると、色紙ではなく歌祭文の本(新版歌祭文というお染久松ものの浄瑠璃の本)が出てくる。色紙はどこだとまた大騒ぎする源右衛門と善六。
そこへ、清兵衛が立ちあがり、源右衛門の腕をねじり上げ、片手で持った煙管で善六の頭を打ちすえる。
何をすると清兵衛に食ってかかる二人。
清兵衛「多三郎さんを二人で騙りにかけたな。代官所へ突き出してやろうか。借りた金を借りてないと言うのは盗人と同じ。」
源右衛門「何を証拠にそのようなこと。」
清兵衛「そなたが書いた証文はイカの墨でかいたもの。1月経てばイカの墨は白紙に戻る。出るところでその証文を火にかざせば、イカの匂いがしてくるはず。やってみようか。」
うつむく源右衛門。
清兵衛「さてその次は色紙の行方じゃ。古道具屋の利兵衛さんきていなさるか。あなたが私に持ち込んだ定家の色紙のことを説明して下され。」
(清兵衛は下男にいいつけて利兵衛を呼びに行かせたのだった)
利兵衛の顔をみて驚く源右衛門と善六。
利兵衛「あの色紙は源右衛門さんに頼まれて、売りに出したもので清兵衛さんのところに確かにお渡しいたしました。」
清兵衛「多三郎が善六に渡した色紙が、源右衛門の手から売りに出されるとはおかしいではないか。善六と源右衛門が示し合わせて、色紙をだまし取ったに違いない。このわけきっちり説明してもらいましょう。あの色紙は今は私の手元にあるのでな」
利兵衛「なにやら、あの色紙のことでもめておられるようですな。そんなややこしいものに私はかかわりとうない。この件からは手をひかせてもらいますわ。さようなら。」と去っていくのだった。
清兵衛「それでは、この色紙油屋でしっかりと仕舞っておいてください。100両持って来られたら返すと言う事でよろしいな。」
二人は言い訳もならず下を向いてしまったが、善六は最後の反撃にでる。
善六「清兵衛さまはいかにも立派な方でございます。この取り裁き返す言葉もありませんが、妻と定めた女が間男していたとしても、そのように平静でいられますかな。」
母「人の娘をなんという言い方。無礼にもほどがある。」
善六「この歌祭文にはお染久松の恋の物語が書かれています。ひとつ源右衛門さんに口三味線でもしてもらって、私が語ってきかせましょう。」と語りはじめる(ここでピコ太郎とか「べっぴんさん」などのセリフがアドリブで入れられてなかなか面白かった)
清兵衛「うるさいわ。お染も久松もよくある名前。歌祭文に名前があるからとて何が間男の証拠になるか。」
善六「私は久松がお染さんに付文した紙をここに手に入れています。ここで皆さんの前で清兵衛さん読んでごらんなさい。」
(覚えがあるのでさっと青ざめる久松)
と紙を清兵衛に渡すが、清兵衛は入ってきた時袂に入れた紙とそっとすり替える。
それではと清兵衛は読みはじめる「いつもお染さまに文を差し上げておりますが、このたびあなたの兄のあのバカ息子が遊女を身請けするとかで、大金を使いいずれは勘当となるやもしれません。その時は私と一緒になって、油屋の身代を譲り受けて好き放題に暮らそうではありませんか・・・善六」
清兵衛「この善六とは誰の事じゃな」
善六「いえ・・・さあどこかで聞いたような。」
母「善六、丁稚のころから何かと世話をして、番頭にまで引き上げてやったのを婿の定まったお染に不義をしかけるとは、見下げ果てた男、訴え出ればお前は磔じゃ。しかしことを公にしては、結婚を控えている身で気持ちが悪い。穏便にすませてやるから、たった今、店から出ておいき。」
(ここに出てくる5人の男たち。ピンからキリまで色々ある)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017年01月21日 12時45分51秒
コメント(12) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

プロフィール

クレオパトラ22世

クレオパトラ22世


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: